2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧
民主党周辺で、このところ、「小沢降ろし」の政治謀略が活発化しつつあるらしいが、それも、今回は、岡田氏や前原氏等、反小沢グループではなく、よりによって、小沢一郎氏の周辺の人物たちが、「小沢降ろし」の政治謀略に加担し、その謀略の中心になってい…
私は、青年時代から、皮肉交じりに、つまりイロニーをこめて、「保守」や「保守反動」を自称し、自認してきた人間であるが、しかし最近は、保守論壇や保守ジャーナリズムを形成しているオピニオン雑誌「正論」や「諸君!」、あるいは「VOICE」等を、ほと…
西部邁氏と柄谷行人氏は、ほぼ同世代で、ともに東大経済学部で学び、また学生時代には、反日共系新左翼「ブント」なる学生運動組織に加担し、西部邁氏が組織の幹部でリーダーの一人だったのに対して、柄谷行人氏は、ほぼ末端の一学生に過ぎなかったと言う違…
http://www.youtube.com/watch?v=wfJCZC5TxyU 『ゴーマニズム宣言』で行き詰ったな、と思っていたら、今度は「著作権」か「版権」かをパチンコに身売りですか。さすがに愛国心旺盛な憂国の志士のすることは違うようだ。まったく見上げたものである。 ★人気ブ…
2・26事件当時の青年将校たちは、正義感に燃えて、「君側の奸」を排除し、日本の政治を革新し、支配しようとしたわけだが、今、その青年将校に相当するのが検察官僚であるらしく、正義の味方・検察官僚が、政界に巣食う「巨悪」を打ち倒し、正義を取り戻し、…
西部邁氏は、保守派に転向して以後も、学生時代を振り返って、ことあるごとに反日共系左翼組織、「ブント」の指導者の一人だったことを、要するにその輝ける左翼過激派体験を声高に吹聴するが、それによって、俺は左翼思想やマルクス主義哲学にも精通してい…
柄谷行人・西部邁対談「恐慌・国家・資本主義」(「中央公論」五月号)は、多くの示唆に富む議論を展開しているが、中でも、戦後の東大経済学部でマルクス経済学を長く講義していた宇野弘蔵という学者・思想家に関する議論は、柄谷行人氏、西部邁氏ともに東大…
21日に開かれた経済学者・丹羽春喜教授と国民新党の亀井静香氏の講演と対談がビデオになったようです。植草一秀氏も、特別ゲストとして登壇した模様で、そのビデオもあります。是非、ご覧になってください。 「1万人のブロガーが日本を変える」 http://news.live…
珍しく柄谷行人氏と西部邁氏が対談していると言うので、「中央公論」5月号を大学の図書館で手にとって見たが、やはり予想通りというか、意外にもというか、話は昨今の世界金融不況をめぐって展開するわけだが、実質的な議論は、マルクスの「資本論」解釈から…
政権交代に向けて、小沢一郎氏が、本格的な衆議院選挙に対する地方遊説・応援活動を再開したようだ。小沢氏が、明らかに政治的謀略と思われる「公設秘書逮捕」という突発事件に見舞われ、一時は政治生命を絶たれるかと思われた時期もあったが、持ち前の強気…
「週刊新潮」が、朝日新聞阪神支局襲撃事件の実行犯と称する男の「告白手記」なるものを、大々的にキャンペーンを張りつつ公開したことは記憶に新しいが、それが実はガセネタだったことが明らかになり、週刊誌としては異例とも思われるが、編集長早川清氏の…
小林よしのりが元気がない。どうしたのだろう。「病気かしら…」というのは冗談だが、小林よしのりが反撃の好機と見て、粋がって挑んだはずの『激論ムック』による「佐藤優批判特集」号だったが、それもほとんど無視、黙殺され、世間の話題にものぼらない始末…
僕は、今、『部落解放』という雑誌に「マンガ右翼・小林よしのりへの退場勧告」を連載しているが、そこで、これまで見過ごされてきたが故に、野放しになっていた小林よしのりの一夜漬けの勉強と無知、そして論理的な出鱈目を追及・告発しているところだが、…
マンガ右翼の小林よしのり氏が、沖縄の情報言論空間を批判して、「沖縄は全体主義の島」と言ったとき、僕が違和感を感じたのは、沖縄の情報言論空間云々のことよりも、東京、大阪を中心にした日本の情報言論空間を、「自由な情報言論空間」と勝手に思い込ん…
かつて、「左手に朝日ジャーナル、右手に少年マガジン…」と言われる時代があったと言われているが、ほぼ同時代を生きたはずの僕でさえ、そういう言葉があったか、なかったか、正確には知らないが、いずれにしろ、かつて、「朝日ジャーナル」という政治・思想…
小泉・竹中改革やその理論的根拠になっているアメリカの「新自由主義経済学」を徹底して批判し続け、「ケインズ経済学的需要喚起論」や「デフレギャップ論」、あるいは「政府紙幣発行論」等で、独自の経済学を展開し続ける丹羽春喜教授と、国民新党の亀井静…
昨日、サンプロの中で、竹中平蔵氏とリチャード・クー氏が、日米の景気動向や麻生政権の大型補正予算等について、かなりきわどい丁々発止の論争を展開していたが、日頃は持論をまくし立てる竹中氏が、終始、「バランスシート不況」「財政出動」を主張するリ…
「貧困、テロ、クーデター」をテーマにした「月刊日本」と「週刊金曜日」の合同講演会が無事、終わったが、その映像の一部が、ユーチューブで公開されていたので紹介する。 月刊日本・週刊金曜日 共同講演会 その1 http://www.youtube.com/watch?v=AU-ojU3Pcl…
「小沢一郎秘書逮捕事件」は、泰山鳴動して鼠一匹…程度の、東京地検特捜部の大掛かり捜索陣の動員にもかかわらず、それこそ軽すぎる軽犯罪事件ということで、自民党やマスコミが騒いだ小沢辞任もなく、つまり小沢続投のまま衆議院選挙まで突き進みそうな雰囲…
一昨日は、日程の調整がうまくいかず、昼間は4時ごろまで宇都宮で講義があり、終わると、大急ぎで新幹線に飛び乗り大宮へ、そして埼京線で新宿を経て中野ゼロホールへと、日ごろ、のんびり暮らしている僕にとっては、かなりの強行スケジュールだったが、『月…
■月刊日本・週刊金曜日共同講演会 来る4月8日(水)に、なかのZEROにて、「週刊金曜日」と共催の講演会を行います。なぜ左翼の「週刊金曜日」と共催なのか。今目前にある危機を乗り越えるためには、右翼だ左翼だなどと言っているバヤイではない、とい…
世間は、擬似イベントと知りつつも北朝鮮という無法国家の打ち上げたらしい人工衛星・テボドン騒動に一喜一憂し、麻生政権は迎撃ミサイルまで準備して臨戦態勢に入り、また一部の日本人は、同時に過剰に悲憤慷慨し、ただちに対抗措置を講じて報復せよとか、…
拙ブログの文章や文体について、いろいろな角度から不平や不満を漏らす人、あるいは好意的な忠告も含まれてはいるだろうが、侮蔑的な罵倒にも近い批判的言辞を弄する人も少なくないが、中には、山崎行太郎は文芸評論家を自称しているくせに、日本語もまとも…
■月刊日本・週刊金曜日共同講演会 来る4月8日(水)に、なかのZEROにて、「週刊金曜日」と共催の講演会を行います。なぜ左翼の「週刊金曜日」と共催なのか。今目前にある危機を乗り越えるためには、右翼だ左翼だなどと言っているバヤイではない、とい…
僕は、今、近々刊行予定の本を書いているのだが、中身は、「保守論壇を『愚者の楽園』にしたのは誰か?」というテーマの下に、保守論壇や保守思想家、保守言論人を批判したもので、ここ、十数年にわたって保守論壇や保守ジャーナリズムを舞台に繰り広げられて…
昨日、文京ジヴィックホールで、『月刊日本』新編集長の坪内隆彦氏が、『月刊日本』に連載していた「アジアの英雄たち」をまとめた『アジア英雄伝』が、展転社から出版され、その出版記念会が開かれたので、僕も行ってきたが、頭山興助氏や伊達宗義氏をはじ…
4月8日(水)に、中野ZEROホールにて、「月刊日本」と「週刊金曜日」との共催の講演会が開かれるが、僕も、講師として参加する予定だ。左右の対決という企画かと思う人も少なくないかもしれないが、おそらく差異や対立よりも、むしろ一致点の多い討論…
僕は、昔から、原理的な思考や本質的な思考、あるいはラディカルな思考を偏愛するからかもしれないが、万事、常識と通俗、平凡を建前とする性癖から逃れられないように見える新聞記者、あるいは新聞記者上がりの評論家、学者、思想家という種族の凡庸な言説…
■ドストエフスキーの『罪と罰』にとって経済学とは何か。 ロシア革命前夜に書かれたドストエフスキーの『罪と罰』に「新しい学問」としての「経済学」というものが登場することを、どれだけの人がご存知だろうか。というわけで、まず、ドストエフスキーの『…