2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧
・ 北村稔は、証拠不十分にもかかわらず、ティンパーリが、国民党政府に雇われた「情報工作員」だったと断言し、すべてをその前提に基づいて推測・判断している。歴史家にあるまじき資料や文献の処理に関わる批判的思考力の欠如である。つまり、北村は、二次…
・櫻井よしこに、『日本人よ、歴史力を磨け』という本がある。皮肉である。タイトルは自虐ネタのギャグだろうか。櫻井は、日本の近代史を論じている。特に南京事件について、ウンチクを傾ける。しかし、ほとんどは、北村稔の 『「南京事件」の探究―その実像…
・ ここ二、三日、ヤクルトとソフトバンクの「日本シリーズ」を見ていて思ったことがある。そいういえば、日本のテレビが、「プロ野球中継」を、あまりやらなくなっているが、何故だろう。カネがかかるのだろうか?それとも「プロ野球中継」が、視聴率を稼げ…
・北村稔は、何の疑問もなしに、『曾虚白自伝』の記述を鵜呑みにして、ティンパーリーやスマイス等の「南京事件報告」(『戦争とは何か』など)を、国民党政府の国際宣伝(スパイ)のための「インチキ文書」「捏造文書」と「推測」=「憶測」して論を立てているが…
・ 「南京事件論争」に関して、櫻井よしこが全面的に依拠する『「南京事件」の探究』の著者・北村稔(立命館大学教授)は、歴史学研究の中立性、客観性、非政治性・・・を強調しているにもかかわらず、櫻井よしこが主宰する「国家基本問題研究所」という名の政…
・ ろくに資料や文献に眼を通すこともなく、断定的口調で、「受け売り」と「知ったかぶり」を繰り返し、挙句にボロを出しまくる「ライトなネット右翼・櫻井よしこ」に対して、桜井誠は「デイープなネット右翼」だと言っていいだろう。全面的に擁護するつもり…
・ 櫻井よしこは、自分の頭で考えていない。「受け売り」と「パクリ」だらけである。櫻井よしこが、いつも「自信満々」なのは、自分で考えたことがなく、他人の説の「受け売り」と「パクリ」だからであろう。「南京大虐殺事件」では、北村稔の『南京事件の探…
・北村稔は、『「南京事件」の探究』で、中国が主張する 「南京大虐殺」事件の重要な証言者の一人で、問題の著書『戦争とは何か』の作者であるティンパーリは、国民党の宣伝係(スパイ)だったと書いている。北村稔は、「だからティンパーリの証言は信用できな…
・櫻井よしこの歴史認識にしろ、エイズ薬害論にしろ、あるいは、憲法論、A級戦犯分祀論、中国脅威論にしろ、「知ったかぶり」や「受け売り」「パクリ」の秘密は、一つか二つの資料や文献に単純に洗脳され、それを素朴に信じ込むところにある。「ネット右翼文…
・大問題は、政治家たちの「ネット右翼化」、とくに政権中枢部の政治家ちが「ネット右翼化」しているところにある。佐藤優も政権中枢部の「反知性主義」は危険であると書いている。安倍政権の「危険性」は、安倍首相を筆頭とする政権中枢部の政治家たちが、…
・ 国会議事堂前の「反安保法案デモ」を、ツイッターで「自己中心的」などと批判した自民党衆議院議員の武藤貴也は、逆に「ホモ疑惑」で、週刊誌の追究で火達磨になり、自民党を離党させられた挙句、議員辞職寸前に追い込められているが、この武藤議員は、百…
・ (続きは、「イデオロギーから存在論へ」「文学や哲学を知らずして政治や経済、軍事をかたるなかれ」がモットーの『思想家・山崎行太郎のすべて』が分かる!!!有料メールマガジン『週刊・山崎行太郎』(月500円)でお読みください。登録はコチラから→http://…
・三木清に「パスカルにおける『人間』の研究」という本がある。三木清の処女作である。哲学者・三木清は、人気者だったが、毀誉褒貶の激しい人物だったらしく、それを揶揄して、「三木清における『人間』の研究」を書いたのは、多分、大宅壮一だったと思う…
・「新潮」11月号に、大澤信輔という人が、「小林秀雄と朝鮮・満洲旅行」の話を、かなり綿密な資料や文献の調査・分析の上で書いている。小林秀雄は戦時中、朝鮮・満洲旅行を5、6回、繰り返している。私も興味を持って、「小林秀雄と満洲」というテーマで…
・ 私は、櫻井よしこには興味ないが、桜井誠には大いに興味ある。桜井誠のヘイトスピーチに賛同しているわけではないが、「ヘイトスピーチ批判」をも恐れない桜井誠の思想的過激さは、大衆=民衆の集合的無意識に根ざしている。「既得権益層(マスコミ、官僚…
・ 櫻井よしこの「週刊新潮」最新号のコラムを立ち読みした。すると、中国がユネスコ登録をしたと言う「南京事件」、あるいはネット右翼が大好きな「慰安婦問題」について、またまたいい加減なことを書いている。櫻井センセイ曰く、 『南京大虐殺』なぞ存在…
・最近、作家や文学者の影がうすい。作家たちは、今、何をやっているのか?何を書いているのか?私は、現在の日本の政治的・経済的な思想的劣化を象徴する現象の原因の一つが、「文学的思考」の劣化と不在と欠如だと考えるが、島田雅彦と高橋源一郎の最近の…
・安田浩一の『ヘイトスピーチ』(文春新書)がAmazonより届いた。内容的には『ネットと愛国』の「書き直し(焼き直し)」だが、一か所だけ、興味深い新しい記事があった。ネットで激しいヘイトスピーチ的なカキコミを繰り返す「在特会」会員(?)の自宅を、情報…
国連ユネスコで、歴史遺産記憶とかなんとかというところで、中国よりの「南京事件」の記録の登録が決定したそうである。それに激怒した日本政府や自民党のネット右翼議員たちの間では、ユネスコの分担金の減額も話題になっているそうである。いかにも、最近…
・小谷野敦の『江藤淳と大江健三郎』を、本屋の片隅で見つけたので立ち読みしてみたが、これがまた、安田浩一の『ネットと愛国』と同様に、ひどいものだった。自分が「東大卒」であることになんの疑問も抱かずに、単純素朴な「上から目線」の眼差しで、対象…
・ 山崎行太郎の本。 安倍政権は「ネット右翼政権」である。安倍政権の正体を知りたければ、これを読むべし。最近の日本の「保守」は「エセ保守」ばかり。山崎行太郎著『保守論壇亡国論』と、佐高信氏との対談集『曽野綾子大批判』は、安倍政権とそれを支持…
たとえば、具体的に言えば、人間存在は、本来的にあるべき人間本質が先行的にあるのではなく、様々な「関係の産物」として、つまり社会環境や自然環境の産物として出来上がるものだと考える。つまり、産まれた場所や育てられた環境、風土、受けた教育・・な…
私が愛読する吉本隆明の『転向論』のテーマは「大衆の原像」だが、それは、要約すると、民衆や土地、風土いう人間存在の土壌の深くに根ざしていない思想は駄目だと言うことである。私は、「右翼過激派」の櫻井誠と「左翼過激派」の廣松渉の存在を考える時、…
・ 悪名高い「在特会」の櫻井誠(高田誠)とその出身地、福岡県北九州周辺を取材・調査して、その取材・調査したデータを根拠に、櫻井誠を、上から目線で、批判・冒涜する安田浩一の『ネットと愛国』を読んでいると、自然に廣松渉という哲学者の存在を連想した…
特に、「一億総活躍担当大臣」という名称には笑った。先日のガラガラの国連演説といい、相変わらず、言葉が軽すぎる。こういう美辞麗句のオンパレードで、最近の日本人は、簡単に騙されるのだろうか?信じられない。「国連改革」だとか「安保理事国入りを目…
井川一久は、沖縄問題に関しては外間守善(法政大教授)と交流があり、それを得意げに自慢しているが、外間守善から何を学んだのか?「井川一久」という耄碌老人の売名行為に協力するつもりはない。だから、井川一久の文章は引用しない。さて、「独立論」とい…
日頃、親しくさせていただいている稲村公望さんは、私とは同世代で、郷里も同じく鹿児島県で、ただし徳之島の出身である。高校は違うが、同じ時代に鹿児島市内で、高校生活を送った仲である。もちろん、劣等生の私とは異なり、稲村さんは、ラサール高校から…
井川は、佐藤優氏が、薩摩藩軍隊による「琉球侵攻・征圧事件」を「琉日戦争」と呼んだことを、沖縄・琉球史に「無知」だと批判罵倒している。井川が、薩摩藩による侵略、征圧事件を、「琉日戦争」と呼びたくなければ呼ばなくていいだろう。井川は、「戦火」…
元朝日新聞記者、元朝日新聞沖縄支局長の井川一久は、雑学的知識として、「琉歌」や「琉舞」を持ち出してきて、盛んに日本文化と沖縄文化との共通性や同一性を強調しているが、それがまさに植民地文化人=伊波普猷等の主張した、いわゆる「日琉同祖論」であり…
・ 井川一久という雑文家がいる。元朝日新聞記者らしい。私は、全く興味も関心もない男だ。一度、あるパーティで、簡単に立ち話したことがあるだけである。だから、彼の文章も本も、ほとんど読んだこともない。読まなければならない文章や本は他にある。これ…