文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

高橋洋一東洋大教授は、何故、消されたのか? 誰が消したのか? 何のために?


世間は、擬似イベントと知りつつも北朝鮮という無法国家の打ち上げたらしい人工衛星・テボドン騒動に一喜一憂し、麻生政権は迎撃ミサイルまで準備して臨戦態勢に入り、また一部の日本人は、同時に過剰に悲憤慷慨し、ただちに対抗措置を講じて報復せよとか、日本も軍備増強を、と叫んでいるわけだが、そこで国家と言う暴力装置が発動し、国家と国家がぶつかり合うことの「非対称性」の存在論的地平に立っていることに、何人の人が気づいているだろうか。おそらくこういう時には、圧倒的に多数の国民は、無意識のうちに国家主義者になり、ナショナリストに変身させられている。つまり国家意識が高まり、あたかも日本と言う国家が再建・再構築されるかのような幻想と錯覚を持つのである。そこで忘却され、隠蔽されるのは国家の指導者、あるいは権力者の存在である。国民に不人気のブッシュ政権イラク戦争開戦で人気を一時的とはいえ、盛り返し、まがりなりにも政権を全うしたように、あるいは身近な例で言えば、韓国の各政権が、政権維持のために、政治危機に陥ると必ずというか、突然に「日本攻撃」に転じたように、国家の指導者たちは、自分自身が「さらしもの」「はたもの」となりそうになると、新しい「スケープゴート」を外部に捏造し、それを「さらしもの」「はたもの」として血祭りにあげることで国民の側に高まっていた不満や不安、怨恨の解消をはかり、密かに権力維持を画策する。ちなみに、直近の世論調査によると麻生政権支持率が大幅に改善されたというが、これは、なにやら、危険な兆候と言っていい。そもそも権力とは、外部や内部に「スケープゴート」を捏造する力を喪失したら、権力自身がスケープゴートになるという宿命を背負っている。というわけで、僕には、北朝鮮が、何故、この時期に、このタイミングで、人工衛星・テボドン騒動を引き起したのか、よくわからない。キム・ジョンイルの病気と関係があるのか、国内の後継者争いの権力闘争と関係あるのか、あるいはまたオバマ米国新大統領就任に合わせての「ご挨拶」なのか、あるいは、国民の支持率低下に悩み、末期的症状を呈している麻生政権の国民的な人気回復に、つまり政権維持に手を貸そうとしているか、いずれなのか、それともいずれでもないのか。そう言えば、小泉純一郎政権時代も、政権が政治危機に直面すると、なならずといっていいほど、拉致問題やミサイル発射問題を初めとして、いわゆる「北朝鮮騒動」が起きている。ところで、このテボドン騒動の裏で、忘れられようとしている事件がある。「郵政民営化」「霞ヶ関埋蔵金」「政府紙幣発行論」の当事者が窃盗事件で書類送検されたという情報が暴露され、おそらくは社会的に抹殺されたであろうという、いわゆる「高橋洋一窃盗事件」である。高橋氏は、小泉純一郎元総理の構造改革派の一派に属し、最近は竹中氏、中川氏等が中心の「上げ潮」派の論客で、「郵政民営化見直し」や「財政出動」派の麻生政権とは対立する関係にあった。つまりこの対立が、麻生政権の政治危機を招き、その余波として小沢一郎秘書逮捕事件がおき、その裏では、麻生政権打倒を目指して決起したはずの小泉・竹中一派の「沈黙」となり、そして最終的に小泉・竹中一派のもっとも強力な論客であっはずの高橋洋一氏の「窃盗失脚事件」が起きたというわけである。とすれば、高橋洋一氏は、第二の「植草教授」かもしれない。もしそうであるとすれば、事件の仕掛け人は、誰か? 何か目的なのか。いずれにしろ、「小沢秘書逮捕事件」「高橋洋一窃盗事件」「北朝鮮テボドン騒動」という三つの事件が、それぞれ孤立した、お互いに無縁の事件とは思えないのだが…。



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