文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「沖縄集団自決」と「世界日報」と「上原正稔」。ー沖縄集団自決の「軍命令はなかった」派の残党が、上原正稔の「(連載記事中断)裁判勝利」を祝って、何か喚いている。明らかに「負け犬の遠吠え」「恥の上塗り」である。それは昨年12月15日のことだった。「軍命令はなかった」の言い出しっぺ=曽野綾子先生も、さぞや喜んでコメントしているかと思ったら?(笑)

上原正稔とは、沖縄集団自決を追いかけている沖縄県在住のジャーナリストだが、沖縄の新聞に書いていた連載記事を、「軍命令はなかった」と書いたために、つまり新聞社の方針に反した記事だったために、連載執筆を中断(掲載拒否)させられたとかいう「言論弾…

緊急連絡。今月の「江古田哲学研究会」は、3/22(土曜日)、19::00ー21:00。池袋駅東口3分「ルノワール」地下会議室。柄谷行人の『哲学の起源』を読みながら、特に今回は、「遊動論」(柄谷行人)、「丸山眞男と徳川儒教思想史」、「反韓論ブーム」を論じたいと思います。

■■■■■■■■■■ 緊急連絡 ■■■■■■■■■■「江古田哲学研究会」からのお知らせ。今月の「江古田哲学研究会」は、第4土曜日、3/22(土曜日)、午後7:00時からです。 ★ 柄谷行人の『世界史の構造』の続編『哲学の起源』を読みながら、同時に現代政治分析、沖縄論、…

佐藤優と百田尚樹。少し古い記事だが、2/28の東京新聞の「本音のコラム」に、百田尚樹のイラン訪問の記事が出ていた。百田尚樹が、訪問先のイランで大歓迎されたというのだ。むろん佐藤優は、国際政治的文脈で厳しく批判しているのだ。日米関係よりイランが大事なのか? 安倍晋三と組んで国際社会に喧嘩を売るのか?と。

僕が、安倍晋三政権を危惧するのは、百田尚樹のような三流の大衆通俗作家と意気投合した上、人間的にも信頼し、政治と関わる世界にまで引き入れようとしているところだ。安倍晋三個人は、悪い人ではないだろう。安倍夫妻も、これまでの総理夫妻と比べれば、…

小谷野敦の『保守論壇亡国論』書評には笑った。Amazonの書評欄に、あの小谷野敦先生が登場して、拙著『保守論壇亡国論』の書評を書いているが、これがまた、いかにも小谷野らしく、まったくの「ピントはずれ」で苦笑を禁じえないシロモノである。

小谷野は、昔から「東大病患者」で、思想も学問も文学も、「学歴(東大)」をキーワードにして論じる人だが、またまた「学歴」をネタに、書評を展開しているから、面白い。僕が、江藤淳を尊敬し、江藤淳を高く評価していることを捉えて、「同じ慶応だから」・…

自己批判を忘れた民族は滅びる。批評とは自己批評である。日本が自己批判を忘れ、自画自賛と隣国批判に夢中になり始めた頃から、第二、第三の敗戦が始まったように見える。たとえばNHKの番組に、「プロジェクトX」という番組があった。別に悪い番組ではなかった。しかし、NHKまでが日本の経済・産業を自画自賛し始めた時、不思議なことに、それまで高度成長を続けてきた日本の経済・産業が地盤沈下を開始したのだった。経済・産業が衰退・劣化し始めたから、自画自賛が始まったのだろうか。自己批判や自己否定は、ヘーゲルの弁証法を待つまで

(続く) ・ (続きは、『思想家・山崎行太郎のすべて』が分かる!!!有料メールマガジン『週刊・山崎行太郎』(月500円)でお読みください。登録はコチラから→http://www.mag2.com/m/0001151310.html ■■■■■■■■■■■■j■■■■■■■■■■■■■■ 山崎行太郎の電子書籍の販売開始…

「反韓論ブーム」を『保守論壇亡国論』で斬る。というテーマで、昨日、池袋駅西口の某所で、「月刊日本」編集部のインタビューを受けた。国家の本質は対外的関係性にある、というヘーゲルの国家論からはじめた。

(『保守論壇亡国論』の中の「櫻井よしこ論」も、電子書籍で読めるようになりました。以下をクリック。 ★櫻井よしこ論★ つまり国家というものは、一国の内的正当性のみによってなりたつのではない。外国や隣国・・・があって初めて国家というものは成り立つの…

「柄谷行人インタビュー」が「週刊東洋経済」最新号に掲載され、そこで、柄谷が、新刊「遊動論 柳田國男と山人」について語っている。

(『保守論壇亡国論』の中の「櫻井よしこ論」も、電子書籍で読めるようになりました。以下をクリック。 ★櫻井よしこ論★ 人類は、遊動する採集・狩猟民だったが、定住し始めると、人類社会に大きな変化が起きる。『世界史の構造』で提起したテーマだが、今度は…

プーチンとオバマの政治哲学の差異について考える。

ソチオリンピックが終わった途端に始まったウクライナ問題。多くの人がウクライナ問題とやらに熱中しているようだが、どうせ対岸の火事として、呑気に眺めているだけだろう。しかし、当事者たちは、生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされているだろう。とりわけ…

ベトナム・コーヒーを飲みながら、「ヘーゲルとその時代」を読む。

気づかなかったが、岩波新書から、昨年末に、ヘーゲルの入門書が出ていたらしい。昨日、近くの書店で立ち読みしていて気付いた。早速、買い、これまた近くの喫茶店により、読み始める。ヘーゲルといえば、柄谷行人の『世界史の構造』でも重要な役割を担って…

室谷克実と天皇陛下の「お言葉」(2)。韓国側の歴史資料「三国史記」に基づいて、新羅王朝は、「倭種」(日系人?)が作ったという。つまり、当時は、日本列島こそ先進国であり、その先進国の文化が韓国側に伝えられたという。もしその説が、正しいとすれば、これまでの通説を、大幅に書き換えなければならない。当然、歴史学界その他で、大問題になったはずだなのだが?その気配はない。誰もが無視したトンデモ史観ということだろう。そのトンデモ史観に依拠して、「反韓論」「悪韓論」「呆韓論」のバーゲンセールを展開しているのが室谷克実であ

(右写真 。電子書籍版の★西部邁論★を刊行しました。」) ・ (続きは、『思想家・山崎行太郎のすべて』が分かる!!!有料メールマガジン『週刊・山崎行太郎』(月500円)でお読みください。登録はコチラから→http://www.mag2.com/m/0001151310.html ■■■■■■■■■■■■j…

室谷克実と天皇陛下の「お言葉」。室谷克実は、『日韓がタブーにする半島の歴史』という新潮新書も出しているが、その本の冒頭に、天皇陛下の「お言葉」が引用されている。しかも、室谷克実は、その本の中で、悪い見本として、天皇陛下の「お言葉」を、ボロクソに批判し、冒涜・愚弄しているのだ。これこそ「不敬発言」ではないのか。それとも、室谷克実は、もともと「反天皇」主義者なのか? あるいは、本の売り上げ増進のために天皇陛下の「お言葉」を利用しただけなのか。・・・「室谷克実の『日韓がタブーにする半島の歴史』を読みながら、日本

室谷克実は、こう書き始めている。 《「貴国は我が国に最も近い隣国であり、人々の交流は、史書に明らかにされる以前のはるかな昔から行なわれておりました。そして、貴国の人々から様々な文物が、我が国に伝えられ、私共の祖先は貴国の人々から多くのことを…

室谷克実と小室直樹の落差。韓国国民にとって「安重根」「李舜臣」とは何ものか? 室谷克実は、「安重根」を「伊藤博文」殺害の「テロリスト」と呼び、こんなテロリストを国民的英雄とみる韓国国民を、劣等国民と見なし 、嘲笑するが、果たして、室谷克実の評価は正しいのか? 室谷克実こそネット右翼以下の「居酒屋政論オヤジ」ではないのか。実は、小室直樹が、「安重根は偉大な人物だった」と、安重根を絶賛していることを知っているだろうか?・・・「室谷克実の『呆韓論』を『保守論壇亡国論』で読み解く。」

(右写真 。電子書籍版の★西部邁論★を刊行しました。」) 繰り返すが、室谷克実の『呆韓論』や『悪韓論』・・・など、一連の「反韓論本」を読みながら、最近の日本人の「思想的堕落」と」「一億総ネット右翼化」を強く感じないわけにはいかない。むろん、日本…

「反韓論ブーム」と安倍政権で始った「河野談話見直し」の話題が、各週刊誌のトップを飾っている。週刊誌の格好のネタなのであろう。・・・室谷克実の『呆韓論』を読みながら日本の「思想的劣化」と「一億総ネット右翼化」を憂う。「反韓論ブーム」を『保守論壇亡国論』で読み解く。

(右写真 。電子書籍版の★西部邁論★を刊行しました。」) 安倍内閣は、「河野談話見直し」を始めるという。「河野談話」とは「朝鮮人慰安婦問題」である。慰安婦問題を、政治的問題化すること自体が、中・韓の思う壺であることが分からないらしい。そこまで、…