文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

「反韓論ブーム」と安倍政権で始った「河野談話見直し」の話題が、各週刊誌のトップを飾っている。週刊誌の格好のネタなのであろう。・・・室谷克実の『呆韓論』を読みながら日本の「思想的劣化」と「一億総ネット右翼化」を憂う。「反韓論ブーム」を『保守論壇亡国論』で読み解く。

dokuhebiniki2014-03-01

(右写真 。電子書籍版の★西部邁論★を刊行しました。」)

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安倍内閣は、「河野談話見直し」を始めるという。「河野談話」とは「朝鮮人慰安婦問題」である。慰安婦問題を、政治的問題化すること自体が、中・韓の思う壺であることが分からないらしい。そこまで、日本の思想も政治も劣化しているということだろう。「河野談話見直し」は、「従軍慰安婦問題」に「火に油を注ぐこと」になるだろう。あれもこれも、僕が『保守論壇亡国論』で論じた「保守論壇の思想的劣化」から始まっている。「従軍慰安婦問題」に、血道を上げる保守政治家たちも地方議員たちも、熱病に罹っている。狂っている。


昨日か一昨日、外国特派員協会で、保守系の地方議員たちが、「従軍慰安婦問題」の記者会見とやらを行い、日本の主張を分かってもらうどころか、逆に、ここぞとばかりに、ドイツ人記者らに、激しく批判・罵倒されたらしい。当然である。保守論壇の痴呆的評論家やジャーナリスト等が書き散らした「雑文・駄文」を読み、その影響を受けているらしい地方議員たちの出る幕ではない。日韓の歴史も慰安婦問題も、ろくに知りもしない地方議員( 痴呆議員?)が、外国特派員協会あたりで、「記者会見」などやるから、話題は広がり、さらに国際問題に発展して行くのである。恥の上塗りである。



日韓の歴史は古く、かつ深い。日韓の対立も違和も、簡単に片付けられる問題ではない。「思想信条」や「心理情緒」のレベルの話題を、政治や外交の場所に、つまり国際政治の世界に持ち込むべきではないだろう。国際政治の舞台に、日韓の問題を持ち込むなら、それ相当の学術的、思想的な理論武装と覚悟が必要だ。ネット右翼レベルの怪しげな「理論武装(笑)」で、出ていくと、返り討ちを浴びるだけだろう。
(続く)


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