文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

佐藤優論(3)フロマートカとは何者か?佐藤優が同志社大学神学部時代から熱心に取り組んでいたというチェコの神学者=フロマートカについて、佐藤優の本を読むまで、私はまったく知らなかった。

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佐藤優は、何故、「フロマートカ研究」に打ち込もうとしたのか?フロマートカは、実践的、政治的活動や抵抗運動を、権力の弾圧を恐れることなく、やり抜いた神学者だった。なるほど。佐藤優が 、「フロマートカ研究」に打ち込んだ理由が、私なりにわかった。


その後、佐藤優を襲った「政治犯」として逮捕=拘禁されるという事件と重なって見える。私は、私が「思想家=佐藤優」に魅かれる理由がわかったような気がする。佐藤優が感心を寄せると思想家は、フロマートカのように、この現実世界で、活動し抵抗し、闘う思想家である。ナチスと闘った神学者=カール・バルトもそうだったらしい。


たとえば、佐藤優は、「革マル」や「動労」の指導者で、盲目の哲学者=黒田寛一(クロカン)のことも書いている。クロカンのことは、誰でも知っているが、その哲学や人間にかんして大真面目に書く人は、あまりいない。しかし、佐藤優は、クロカンのことを廣松渉(東大教授)と並べて書いている。佐藤優の本当の感心が何処にあるかがわかるだろう。世俗的価値観、ブルジョワ社会の価値観から自由なのである。「あらゆる犯罪者は革命的である」(平岡正明)ことがわかる思想家なのである。





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