文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

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内ゲバの歴史的現実を直視する存在論哲学ー佐藤優論(3)。

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最近は話題にもならないが、左翼過激派の党派間で、特に革マル中核派の間で、激しい殺し合い、つまり内ゲバの時代があった。多くの指導者や活動家たちが殺されたり負傷したりした。しかし、その内ゲバの現実を直視し、思想的に立ち向かった思想家はあまりいない。佐藤優は、例外的に「内ゲバ」という思想問題に、真剣に、つまり「内在的論理」で立ち向かった思想家の一人だ。


埴谷雄高等が、「左翼ヒューマニズム」の観点から、「内ゲバを直ちに中止せよ」と声明文を発表したことがあったが、私は、門外漢で、傍観者の一人に過ぎなかったが、なんとなく違和感を感じたことを覚えている。左翼文化人等の声明文で、即刻、止められるような、そんないい加減な、甘ったれたものだろうか、と。内ゲバには内ゲバの内在的論理、つまり「内ゲバ存在論哲学」があるはずだ、と。



黒田寛一、通称クロカンという哲学者がいた。革マルの指導者であり、独自の革命論を展開した民間の盲目の革命家である。早稲田大学文学部を主な拠点とする学生運動に強い影響力を持つと同時に、国鉄=JRなどの労働運動にも影響力を持っていた思想家である。


私も名前だけは知っていたが、彼の著作など読んだことはなかった。しかし、佐藤優は、哲学者で東大教授の廣松渉と並べて、黒田寛一を論じている。普通の言論人は、知っていても、黒田寛一の哲学や実践活動をまともには取り上げない。佐藤優の思想的立ち位置が何処にあり、どういうものかを暗示しているように見える。佐藤優は、マスコミの評価や世間の社会的評判など、いっさい眼中にないかのようだ。



(続く)


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安倍政権は「ネット右翼政権」である。安倍政権の正体を知りたければ、これを読むべし。最近の日本の「保守」は「エセ保守」ばかり。山崎行太郎著『保守論壇亡国論』と、佐高信氏との対談集『曽野綾子大批判』は、安倍政権とそれを支持する現代日本人の「思想的劣化」=「政治的劣化」=「反知性主義化」を哲学的に分析・解明しています!

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