文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

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テロリズムなき現代思想も現代文学も滅びよーー佐藤優論(2)。


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佐藤優は、小学生の頃、「あさま山荘事件」に遭遇し、テロリズムの恐ろしさと、同時にその深い思想的魅力を知ったように思われる。その頃から始まった佐藤優マルクス主義キリスト教への関心は、テロリズムぬきには考えられない。早熟な佐藤優に比べて、私は、高校生の頃まで、思想も文学も、そしてそもそも読書というものをまったく知らなかった。


すでに何回も書いているが、私は、高校生の頃、大江健三郎サルトルドストエフスキーの文学を知り、文学や思想、哲学というものの魅力と恐ろしさを知った。その魅力と恐ろしさは、おそらくテロリズムと関係している。とりわけ、大江健三郎の小説にテロリズムニヒリズムの魔力を読み取った。そして、その頃から、世間に流布しているヒューマニズムという思想に深い嫌悪感をもつようになった。


私がテロリズムという思想と行動の魅力の虜になったのは、大学卒業後、大学院時代に遭遇した「三島由紀夫事件」と「連合赤軍事件」「ロッド空港乱射事件」である。これらのテロ事件で、私は傍観者の一人に過ぎなかったが、思想的に深い影響を受けた。


私は、これらのテロ事件について書きたいと思った。後に 、まず、三島由紀夫事件について、『小説三島由紀夫事件』を書いた。編集を担当してくれたのは、若き日の「適菜収」であった。つぎに連合赤軍事件についても書く構想を持っていたが、途中で挫折、未だに書かずに終わっている。


私は、これらのテロ事件を批判的、否定的に評価する左翼も右翼も嫌いであった。何処かが間違っていると思った。特に「左翼的ヒューマニズム」の観点から、連合赤軍事件を総括する左翼が嫌い、というより失望したものだ。三島由紀夫は「生命尊重のみで、魂はしんでもいいのか」と叫んで割腹自殺したわけだが・・・。




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