文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「面従腹背」の政治哲学ーー吉田茂論。

孫崎某のように、吉田茂という戦後日本の政治を主導した「大物政治家」を、米国占領軍への「親米従属路線派」「従米派」と単純化・平板化し、否定さるべき政治家と見做すことは、決していいことではない。それは、日本という国家の真の自立・独立のためにも…

吉田茂と重光葵。ーー吉田茂的「従米主義」と重光葵的「自立主義」の二元論的思考で、日本の戦後史は解明できるか?もちろん、日本の戦後史といえども、そんなに単純なものではあるまい。そんな単純素朴な二元論、つまり幼稚・稚拙な善玉悪玉史観で、日本の戦後史を裁断しようとしたのが孫崎某の『戦後史の正体』(創元社)である。ひたすら吉田茂を批判・罵倒し、返す刀で重光葵を擁護・絶賛。まさに「高校生でもわかる戦後史」というより「サルにもわかる戦後史」とでもいうほかはない。

今日はこれから、畏友・稲村公望さんとともに鎌倉に行く。鎌倉在住で、「GHQ焚書」の蒐集家・研究家として知られるA氏を訪問するためである。僕が、江藤淳の『閉ざされた言語空間』と米軍による検閲問題に深い関心を寄せていることをよく知っている稲村さん…

『孤立無援の思想』こそ大衆の心に届くのではないのか。

昔、僕が学生だった頃、高橋和巳という作家(京都大学教授、中国文学)が、『孤立無援の思想』という本を書いた。そのころは、いやらしいタイトルだなと思ったものだ。しかし時代は変わった。今、大衆迎合、時局迎合の駄本が溢れている。昨日も、東京駅前(大手…

孫崎某の思想的正体。

世の中が持て囃している人や物を批判するのは、僕の趣味ではない。いずれ、そういう「流行物」は、時間の経過とともに潰れていくのだから、黙って無視すればいいと思っている。孫崎某が、『日米同盟の正体』や『戦後史の正体』、『アメリカに潰された政治家…

小沢一郎は復権出来るか?

しばらく政治の話から遠ざかっていた。政治や経済の話から遠く離れて、文学や哲学、思想の世界に沈潜し、原理的な問題や存在論的問題を僕なりに沈思黙考していたからである。ドストエフスキーの『地下室の手記(記録)』、『清水正・ドストエフスキー論全集』…

昨日は、朝日カルチャーセンター「小説教室」の日だった。早目についたので、立川駅ビル・ルミネのオリオン書店に立ち寄る。ある事情があり、トーマス・マンの『ベニスに死す』を急に読み直したいと思ったが、自分の本棚を探したが見つからず、仕方なく、三冊目の「ベニスに死す」を買う。更に亀山郁夫新訳『地下室の記録』を見つけた。集英社刊となっている。「すばる」に掲載されていたものだ。 しかし、タイトルの『地下室の記録』にはやはり違和感がある。「記録」ではないだろう。これまでこの作品は、『地下室の手記』とか『地下生活者の手記

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朝日カルチャーセンター「小説教室」の花見。

★ 国立駅から見える一橋大学通りの桜並木。 ・ (続きは、『思想家・山崎行太郎のすべて』が分かる!!!有料メールマガジン『週刊・山崎行太郎』(月500円)でお読みください。登録はコチラから→http://www.mag2.com/m/0001151310.html