文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

小林よしのりが反論を「月刊日本」に寄せている。


月刊日本」では、小生の「マンガ右翼・小林よしのりへの宣戦布告」(「月刊日本」五月号)と題する「小林よしのり批判」を掲載すると同時に、小林よしのりに、反論の投稿を呼びかけていたが、予想通りにというか、予想外にというか、どつちでもいいのたが、小林よしのり本人から、小生への長文の反論が寄せられたらしい。「月刊日本」六月号をまだ見ていないので、小林よしのりの反論それ自体の内容に関しては、なんとも言えないわけだが、小林よしのりも、自分から宣戦布告しておいて、形勢不利と見るや、素早く方針転換して、「2ちゃんねる」あたりで仕入れた、一方的でデタラメのガセネタに基づく小生への人格攻撃だけで、ただ逃げるのではなく、「月刊日本」編集部の呼びかけに応じて正式に反論するということは、言論人の立ち居振る舞いとしては、遅きに失したとはいえ、それなりに評価していいだろうと思う。僕としては、「月刊日本」六月号の小林よしのりの反論をじっくり読んだ上で、それに反論するなり、もしくは反論の価値もないので無視するなり、決めようと思うが、はたしてどういうものやら?と、書いていたら、ポストに「月刊日本」六月号が、いつのまにか、届いていたではないか。さっそく、ポストから取り出して見てみたら、なんと、タイトルが、「『月刊日本』読者様へのご挨拶」となつているので、思わず噴出してしまったわけだが、さすがにマンガ右翼・小林よしのりとしては、お客様と売り上げが一番大事で、中身はその次だということだろうが、よくも悪しくも、小林よしのりらしいタイトルの付け方で妙に感心したというか、心底から軽蔑したというか、まことに楽しくなったわけだが、その本文を読んでいくうちに、あまりにも馬鹿馬鹿しくて、反論する気が失せていきそうになった。やはり、小林よしのりにはマンガ的スタイルがよく似合う訳で、とてもマトモな思想的、学問的な論争は無理だな、と思った次第だ。さて、この、「『月刊日本』読者様へのご挨拶」という不可解なタイトルが、いったい何を意味しているかというと、実は、文末にある次の「恐喝的」「脅迫的」な文章と、つまりとても「公的な議論」(笑)を専門とする物書きなら恥ずかしくて書けないような自滅的、自爆的な文章と、連動しているらしいので、ちゃんと引用してみよう。

わしは今後も沖縄問題、集団自決論争、大江裁判に関心を持っていくが、これ以上山崎を相手にするつもりはない。今回も本当は気が進まなかったのであるが、一度『月刊日本』の読者にご挨拶をしておこうと考えたのである。なぜならわしは『月刊日本』をお金を払って定期購読している。これ以上、山崎の愚にもつかない左翼擁護を見たくもないから、編集長がこれを続けるというのなら定期購読を打ち切るつもりだ。これは購読者の一人として圧力をかけているのである。無視しても構わない。この強硬なわしの態度も含めて、読者に評価を委ねる。
(小林よしのり「『月刊日本』読者様へのご挨拶」「月刊日本」六月号)

この文章を綿密に読み、そして中身を分析するまでもなく、小林よしのりというマンガ右翼の破廉恥な正体は明らかであり、小林よしのりが、思想的、学問的な論争というものに不似合いな、つまり論争に負けそうになると漫画家らしい「売り上げ」を楯に編集部に脅迫と恐喝を繰り返し、意地ぎたなく生き延びようとする、単なる頭の悪い、悪質な三流ギャグ漫画家でしかないことは、自明であろう。小林よしのりは、西部邁富岡幸一郎八木秀次……等と組んで、今でも、保守論壇の中心にいると錯覚しているようだが、それがとんでもない自己幻想であり、根も葉もない誇大妄想であることは、小林よしのりが自慢する「SAPIO」連載中の「ゴーマニズム宣言」の思想的劣化と不人気ぶりと、そして僕の小林よしのり批判を含む「沖縄集団自決裁判」論文に、ただ一人、ドンキホーテのごとく「マジギレ」するあたりが、象徴的に物語っている。それにしても、政治や論壇が好きだというだけで、本当は政治も思想も何もわかっていないし、要するに保守論壇の「人寄せパンダ」という役割以外のなにものでもなく、まともな学者や思想家、評論家からは、誰からも相手にされていない凡庸なギャグ漫画家の分際で、「月刊日本」編集長を脅し、脅迫すれば、思い通りになるとでも錯覚し、妄想しているのだろうか。まことにオメデタイ。お笑いである。これぞまさしくギャグ漫画である。(続く)
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