文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

沖縄には「独立」の可能性がある。チベットやスコットランド、カタルニア、クリミア・・・に独立の可能性があるなら沖縄にも独立の可能性がある。沖縄は、明治維新の頃までは、台湾や朝鮮と同様に、「異国」であった。つまり「琉球王国」という独立国だった。「琉球処分」という薩摩藩や日本国による軍事侵略と日本併合、同化政策によって「沖縄県=日本国民」になったのである。そこで、安倍政権は、沖縄米軍基地の辺野古移設を強行しようとしている。日本の安全保障上、沖縄米軍基地の必要からそうしたいのだろうが、沖縄県民の意向を無視して強引

・ 「沖縄独立」は、もちろん、日本の終焉の時、つまり日本沈没の時である。安倍首相や安倍政権の関係者たちは、「沖縄独立」など夢想だにしていないだろう。そこに、安倍政権の「安全保障問題」の大きな無知と弱点がある。 安倍首相も、安倍政権を支える保…

沖縄よ、「独立戦争」を覚悟して安倍政権と対決せよ。

・ 安倍首相にも安倍政権にも、沖縄県民の声を聞く姿勢は皆無である。その横柄で、かたくなな態度が、結果的に高くつくということを、思い知らすべきである。日本の戦中、戦後は、沖縄の犠牲の上に成り立っている。しかし、多くの日本人は、それを知らないか…

憲法学者=宮沢俊義の転向と変節。東大法学部教授の憲法学者=宮沢俊義は、直前まで明治憲法の擁護者であったにもかかわらず、何故、戦後、いち早く転向し、「平和憲法」の守護神=護憲論者となったのか?

・ 戦前から一貫して明治憲法の擁護者であった宮沢俊義は、マッカーサーの意向を知るや、あっさり転向した。次の支配者は天皇ではなくマッカーサーだと直感したのだろう。宮沢俊義は、単なる機を見るに敏な変節漢だったのか。江藤淳が、「無条件降伏論争」「…

沖縄独立で日本は滅ぶ。

・沖縄は、敗戦の直後、台湾や朝鮮とともに「独立」する可能性があった。独立できなかったのは、米軍が、戦後も、その地政学的、軍事的な戦略基地としての沖縄を重視し、手放さなかったからだろう。日本は、サンフランシスコ講和條約で、占領体制を脱し、曲…

沖縄独立論から日本沈没論へ。

・いよいよ、翁長雄志沖縄県知事等が、米国本土に乗り込み、日本政府を無視するように、独自の「反米軍基地運動」を開始し始めたようだ。今のところ、日本国内にはそれほどの危機感はないようだが、はたして、そんなにのんびりしていていいのか? 翁長知事等…

小林秀雄は、満洲で何を見たか?

『のらくろ総攻撃』の翌年の昭和13年、小林秀雄は、友人の彫刻家・岡田春吉とともに、満洲国からの招待旅行へ出かけた。その旅行記が「満洲の印象」である。しかし、小林秀雄の満洲旅行記は、普通の旅行記とは少し異なっている。冒頭から、一貫して、悲観的…

小林秀雄と田河水泡と満洲。

・ 田河水泡の漫画『のらくろ』は、「兵隊」を舞台にしたギャグ漫画(お笑い漫画)だが、ギャグ漫画に終始しているわけではない。権力側から弾圧や統制を受けたにせよ、「満洲進出」や「南京攻略」を彷彿とさせるような戦争協力漫画であり、国策漫画でもあった…

福田恆存と江藤淳の差異は何処にあるか?「イデオロギー保守」と「存在論的保守」の差異である。しかし、西部邁や高沢秀次、あるいは「ネット右翼」や「ネット保守」の連中には、これが分かっていない。

・最近の保守論壇では、保守思想家としては、小林秀雄や江藤淳よりも、「福田恆存」が語られることが多いのではないかと思うが、その原因は、最近の保守論壇の「保守言論人たち」も、「イデオロギー保守」であり「ネット右翼」にすぎないからだろう。 彼等も…

江藤淳と「無条件降伏論争」と福田恆存。

・ 斉藤禎さんの「江藤淳の言い分」を読んで気が付いたというか、思い出したことがある。有名な江藤淳の「無条件降伏論争」が行われたころ、しばらくして、江藤淳の「無条件降伏論」より先に、「無条件降伏論」を主張した人がいる、その人は福田恆存であると…