文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

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櫻井よしこと安倍晋三ー櫻井よしこにおける『ネット右翼』の研究(3)。

dokuhebiniki2015-10-22


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大問題は、政治家たちの「ネット右翼化」、とくに政権中枢部の政治家ちが「ネット右翼化」しているところにある。佐藤優も政権中枢部の「反知性主義」は危険であると書いている。安倍政権の「危険性」は、安倍首相を筆頭とする政権中枢部の政治家たちが、「ネット右翼化」「反知性主義化」しているところにある。櫻井よしこと安倍首相とがかなり親しい関係にあることは、よく知られている。安倍晋三は、鬼怒川洪水の直後、櫻井よしこ主宰の「言論テレビ」というネットテレビに出演している。安倍首相の発言内容も、櫻井よしことは大差ない。安倍晋三は、櫻井よしこの著書『日本の覚悟』の文庫本に解説を寄せている。しかも、そこで安倍首相は、櫻井よしこを、もちろん、本人が書いたものかどうか分からないが、歯の浮くような美辞麗句を並べ立てて絶賛している。

権威におもねることも、大勢に身を任せることも、よしとしない。この国のあり方について、言うべきことは穏やかに、しかし、ピシャリと言う。櫻井よしこさんの「覚悟」はいつも決まっている。
どんなに激しい議論の中でも物腰は変わらない。その姿はときに、生徒を諄々と諭す教師のようにも映る。一方、メッセージは強烈だ。日本の国益とは何か。真の自立を達成するために何をするべきks。近現代史に関する知識と洞察力は群を抜いており、それをふまえた主張はぶれない。現実ばなれした理想論や感情論は容赦なく退けられる。やわらかな声だが、不思議とよく通る。

(安倍晋三『日本の覚悟』解説「抜群の歴史認識、ぶれない主張」)

まさしく「美辞麗句のオンパレード」である。櫻井よしこの言論をこれだけ誉めたたえる人は、安倍晋三以外にはいないだろう。安倍晋三は、櫻井よしこが、処女作『エイズ犯罪 血友病患者の悲劇』(中央公論社)を絶版にしていることも、福島瑞穂発言のデッチアゲ事件も知らないらしい。幸福な人だ。櫻井よしこは、靖國神社A級戦犯合祀問題でも、大きな誤報事件をおこしているが、安倍晋三は知らないだろう。櫻井よしこの「御意見」を 、鵜呑みにし、「歴史認識問題」や「中国包囲網」作りに狂奔しているようだが、こういう人が総理総裁を務めている日本国民も、気の毒と言うしかない。





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