文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

江藤淳と東大法学部憲法学者たちの憂鬱。何故、東大法学部憲法学者たちは転向したのか?戦後の憲法学は、東大法学部教授・宮沢俊義の転向とともに始まった。宮沢俊義の転向を告発したのは江藤淳だった。

dokuhebiniki2015-07-19


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宮沢俊義は、天皇からマッカーサーへの権力の交代を先読みして、戦前の明治憲法護憲から戦後の平和憲法護憲派へと素早く転向し、戦後は平和憲法護憲派の権威となった。以後、東大法学部の憲法学は、平和憲法擁護論の牙城となった。何か、変だと思わないか?


いつの時代でも、東大法学部の憲法学者たちは、体制側であり、既得権益の受益者にすぎない。単に、世渡りが上手いだけなのだ。小林秀雄江藤淳は、そこを告発し、批判したのだ。戦前は戦争を煽り、戦後は平和を煽る。


またまた、安倍政権の支持率が急落したらしい。おそらく安保法案採決前後の騒動が影響したのだろう。特に、憲法学者たちの「憲法違犯」発言が影響していると思われるが、私は、憲法学者たちの発言にも違和感を感じている。


憲法学者たちは、「憲法」の原理と起源を知らない。憲法は条文だけで成り立つのではない。憲法に書いてあるから、正しいのではない。「憲法に書いてあるから・・・」という憲法学者の思考こそ「思考停止」していると思われる。


小林節・慶応大学名誉教授は、安保法案は、「9条を破壊するだけでなく、憲法そのものを破壊する」という。私は、この言葉にも違和感を感じる。私は、「9条を守る」「憲法を守る」ことを主張することに反対ではない。大江健三郎が、作家生命を賭けて、「9条を守れ」と発言することに反対ではない。


安倍政権の安保法案強行採決にも反対だが、「憲法」を神話化し、絶対化することには反対である。憲法は国家の基本法であり、国家の最高法規である。しかし、絶対的なものではない。一切の批判や改正を許さないというのは、繰り返すが「思考停止」である。日本の戦後憲法が、米軍占領下に、マッカーサー司令官によって押し付けられた「占領憲法」であったことは、間違いない。「押し付けけ憲法」を批判したのも江藤淳であった。


日本国民は、占領軍に「押し付けられた憲法」であっても、永久に守らなければならないのか?私には、東大法学部を中心とする憲法学者たちも、「思考停止」していると思われる。





内閣支持率が急落 共同通信世論調査
2015.7.18 17:10




 共同通信社が17、18両日に実施した全国電世論調査によると、内閣支持率は37・7%で、前回6月の47・4%から9・7ポイント急落した。不支持率は51・6%(前回43・0%)と過半数に達し、平成24年12月発足の第2次安倍政権以降で初めて支持と不支持が逆転した。

 与党が16日の衆院本会議で、多くの野党が退席や欠席する中、安全保障関連法案を採決し、可決したことには「よくなかった」との回答が73・3%を占めた。「よかった」は21・4%だった。

 安保法案の今国会成立に反対が68・2%で前回から5・1ポイント増えた。賛成は24・6%だった。

 政党支持率自民党が31・9%で前回から5・1ポイント下落した。民主党は11・2%で1・1ポイントの微増。


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