文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

小林秀雄と反知性主義と「ネット右翼亡国論」。

dokuhebiniki2015-06-20


人気ブログランキングへにほんブログ村 政治ブロへ

小林秀雄という「近代批評の創始者」がいた。今でも大きな思想的影響力を持っている。その小林秀雄は、日本の「知性」を代表する存在である。しかし、小林秀雄の「知性」は「知性主義」ではない。むしろ、誤解を恐れずに言えば、「反知性主義」である。


小林秀雄から強い影響を受けていると思われる吉本隆明江藤淳柄谷行人・・・等も、その批評活動で、「知性主義批判」をテーマとしている。つまり、意外に思われるかもしれないが、彼等の中心思想もまた「反知性主義」である。彼等が、そこらへんに掃いて捨てるほどいる評論家や学者や思想家、ジャーナリスト等と異なるのは、そこに大きな理由がある。


「国民は黙って事変に処した」と小林秀雄を書いた。小林秀雄は、インテリでも文化人でもない「国民≡大衆」の言動を批判したのではない。むしろ、「国民=大衆」の思想と行動を擁護している。吉本隆明は「大衆の原像」という言葉で、「国民=大衆」を表現し、擁護した。小林秀雄吉本隆明も「国民=大衆」の対極に「学者、文化人」を対置し、彼等の思想と行動を厳しく批判した。


(続く)


人気ブログランキングへにほんブログ村 政治ブロへ (続きは、「イデオロギーから存在論へ」「文学や哲学を知らずして政治や経済、軍事をかたるなかれ」がモットーの『思想家・山崎行太郎』のすべてが分かる!!!有料メールマガジン『週刊・山崎行太郎』(月500円)でお読みください。登録はコチラから→http://www.mag2.com/m/0001151310.html