文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

テレビ右翼=櫻井よしこの「昭和天皇批判」の喜劇。櫻井よしこが、『異形の大国 中国』で東條英機を擁護し、昭和天皇の「靖國参拝拒否」を批判している。日頃の右翼=保守派気取りの過激発言から見ると、自己矛盾も甚だしいものだが、櫻井よしこの軽薄幼稚な頭の中では矛盾も齟齬もしないらしい。テレビ右翼=櫻井よしこのデタラメの一例である。こういう「テレビ右翼=櫻井よしこ」に熱狂する右翼老人たちや右翼青年たちの頭の程度も、その程度だということだ。

dokuhebiniki2015-04-28



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櫻井よしこは、「A級戦犯が合祀されその上松岡、白取までもが」「だから私はあれ以来参拝していないそれが私の心だ」という昭和天皇の「お言葉」を記録した、いわゆる「富田メモ」を、偽書扱いしている。「富田メモ」とは、元宮内庁長官富田朝彦が、昭和天皇の「お言葉」として書き付けたメモで、「日本経済新聞」が、2006年7月20日の朝刊トップで、スクープしたものである。


かなり古い話なので、仕方がないと考える人もいるかもしれないが、東條英機昭和天皇に関する話とすれば、古いとか新しいとかいう次元の問題ではないだろう。櫻井よしこは、昭和天皇について、こういうことまで書いている。

にもかかわらず、昭和天皇富田メモに見られるような思い違いをされたのはなぜか。


しかし、松岡を疎んじたことは事実としても、"A級戦犯が・・・・・・"といって、東條元首相を含む人々を合祀した靖國神社参拝をやめることは昭和天皇の御性格からして考えにくい。



靖国神社や戦争について誰よりも真剣にお考えになっておられたはずの昭和天皇のお言葉としては、理解しがたい。



ここに書かれている昭和天皇のお考えには、素朴な疑問を抱くのだ。


(『異形の大国 中国』(新潮文庫))


櫻井よしこの論理は、まず、「富田メモ」の真実性が疑わしいというものであり、次は「富田メモ」が真実だとすれば、昭和天皇の「勘違い」であるというものだ。さらに言うと、櫻井よしこは、昭和天皇の「お考え」に疑問を抱くというものだ。よくよく考えてみると、櫻井よしこは、昭和天皇の「お言葉」に、真正面から反論していることになる。


櫻井よしこは、以上のような論理展開をして行く上で、田久保某、中西某、の百地某、大原某・・・というような安倍政権の「仲間たち」の名前を出している。安倍政権の「憲法改正」の邪魔をするのか、と今上天皇を批判した八木秀次と同様に、天皇に、公然と反旗を翻しているということが出来る。

(続く)


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