文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

柄谷行人『世界史の構造』の序文を読む。柄谷行人『世界史の構造』が、岩波現代文庫から刊行されている。あらためて読み直したいと思う。

dokuhebiniki2015-02-28



人気ブログランキングへにほんブログ村 政治ブロへ


柄谷行人は、「交換様式」で、社会や国家などを分析しています。


交換様式は、古い順に、次の四つです。交換様式A、交換様式B、交換様式C、交換様式D。交換の様式の内容であらわすと、次のようになる。互酬性(A)、略取と再分配(B)、商品交換(C)、未来の交換(D)


たとえば、現代は、交換様式C(商品交換)の時代です。つまり、自由な商品交換が可能な世の中です。自由に商売ができるが故に格差が起こり、カネ(貨幣)がなければ、生きづらい時代です。


柄谷行人のいう「交換様式D」の時代は、自由で平等な理想社会が実現した時代です。それ故、それは、まだ実現していません。柄谷行人は、そういう「交換様式D」の時代がやがて来るだろうと言うわけです。


自由主義的な資本主義の勝利によって、共産主義的なユートピアは色褪せました。現在が最高で、未来の理想社会などない。それが、フランシス・フクヤマの言う「歴史の終焉」です。柄谷行人は共産の的ユートピアに代えて、「交換様式D」の社会を、理想社会として再構想したということです。



人気ブログランキングへにほんブログ村 政治ブロへ (続きは、『思想家・山崎行太郎のすべて』が分かる!!!有料メールマガジン『週刊・山崎行太郎』(月500円)でお読みください。登録はコチラから→http://www.mag2.com/m/0001151310.html