文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

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「イスラム国」は「誘拐ビジネス」をする夜盗集団か?


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国家の起源には暴力がある。フランス革命にしろロシア革命にしろ、明治維新にしろ、暴力革命による新国家建設であることに変わりはない。
しかし暴力によって誕生した国家は、革命防衛隊とも言うべき暴力によって国家支配を開始する。
様々な国家のイデオロギー装置は、それらの暴力的事実を隠す。


イスラム国」はテロリストが作った国家である、と言われている。間違いではない。
しかし、テロリストが作らなかった国家があるだろうか?あらゆる国家はテロリスト(暴力)によって作られている。
近代先進国家は、その起源を忘れているだけだ。忘れているか、忘れさせられているだけである。


米英独仏を中心とする欧米先進国がテロリストやテロリスト国家を批判・罵倒・攻撃することは理解できる。それに日本が追随することも不思議ではない。
しかし勘違いしてはいけない。欧米先進国もまた元々はテロリスト国家だ。米英独仏が民主主義国家でイスラム国はテロリスト国家だというのは幻想だ。


たとえば、アメリカという国の建国の歴史とはどういうものだろうか?ヨーロッパから移住して来た新住民による原住民(ネーテイブアメリカン)虐殺の歴史である。アメリカ建国物語という美しい物語の背後には、血生臭い「先住民虐殺」の物語が隠されているのである。新国家建設には常に暴力がつきまとう。


最近、アメリカは、隣国キューバと国交正常化交渉を始めた。これは何を意味するか?アメリカは、今日まで、キューバを国家としては認めていなかったということだ。キューバもまた暴力革命によって誕生した「テロリスト国家」である。




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