文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

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安倍首相にとって「情報戦」と何か?


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中東歴訪中の安倍首相は、「イスラム国」による日本人人質事件が起きるや、日程を切り上げ、ただちに帰国したが、帰国後の第一声で、「情報戦」という言葉を使った。情報戦?私も、その意味が分からなかった。人質救出作戦に、何故、情報戦が必要なのか?情報を集める、いわゆる情報収集ではない。情報戦である。


安倍政権において情報戦とは何か?「情報戦」という言葉の使い方に、安倍政権の特質がよく出ているように思われる。実態より言葉?政策や実行より論戦!そもそも安倍首相やその周辺は、論争や宣伝戦に勝つと思っているのだろうか?そう思っているとすれば、かなり危険である、と思う。


イスラム問題や中東問題は、「情報戦」の問題とは、その種類が異なる。欧米社会とイスラム社会の対立=抗争には、宗教対立や民族対立が深く絡みあっており、解決の糸口は容易には見つからない。どちらにも正義があり、どちらにも主張すべき正統性がある。言い換えれば、欧米社会とイスラム社会の対立=抗争には、現実や論理より、言葉が重要な要素になっている。つまり言論戦であり情報をである。


しかし、安倍首相が、敢えて中東問題(イスラム問題)の渦中に飛び込んで行き、わざわざ情報戦を仕掛ける必要がどこにあるのか?不可解である。安倍首相やどの周辺は、情報戦や言論戦に簡単に勝つことができる、と思っているようだ。その自信は何処から来るのか?正しいことを言えばそれがそのまま通用すると思っているのか?


安倍首相は、人質事件が明らかになると、内外に向かって、人道支援だ難民支援だと言い始めた。2億ドルの支援は、「テロとの闘い」あるいは「イスラム国」壊滅へ向けての支援金ではないと。「イスラム国」側が、それを信じてくれると思っているのだろうか?それとも、その発言は、あくまでも国内向けの発言なのか?国民を欺くための情報戦?




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