文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

調査報告書はニセ医学だ!


我々は、一般的に調査報告書とか科学者とか、専門家という言葉に弱い。頭から鵜呑みにして、よく考えないままに信じ込んでしまう。「STAP細胞事件」の場合もそうだった。怪しげな調査委員会とか外部委員会とか、改革委員会なるものが 、それこそ怪しげな報告書や改革要望書を発表し続けた。


特にマスコミは、 それらの情報を得鵜呑みにして、「STAP細胞事件」の分析や説明を繰り返して、情報の混乱に拍車をかけてきた。


誰が、何の目的で、それらを書いているのか?


という基本的な疑問と解明なしに、マスコミが、そのまま紹介したから、一般大衆は、さらに報道や紹介、説明を鵜呑みにして、一億国民総動員の元に、「小保方博士バッシング」に加担することになった、というわけだ。


巷には、「小保方晴子捏造」の言説が、「科学的」装いを凝らして、蔓延している。この「科学的」という言葉が怪しげなのだが・・・。マスコミは、本質的に事件の真相の解明より、「スケープゴート作り」と「バッシング報道」を目的にしている。それがマスコミの利益になるからだ。


マスコミは、小保方晴子博士の研究室の冷蔵庫に「ES細胞」が置かれていたことに、疑問を持たない。誰が、冷蔵庫に「ES細胞」を置いたのか?何故、新聞記者を先頭に、マスコミは、この問題を追及しないのか。



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(「Doraのブログ」より)
http://m.blogs.yahoo.co.jp/nx3262p0yz057j/12759359.html




「調査報告書はニセ医学」
2015/1/10(土) 午後 0:32



もう少し説明させていただきます。FES1とFES2ではマウスの遺伝的背景が異なります。平たく言えば「マウスが異なる」ということです。で、スライドでは、「FES1とFES2で異なるSNP」について、FSL3が、どちらとどれくらい一致しているかを調べた。その結果が「FES1と99.95%一致した」です。しかし、これは明らかに遺伝子的背景の異なるFES2をコントロールとして調べているわけですから、この結果から言えることは、「FES1とFLS3は使用したマウスの遺伝的背景が同じ」ということだけです。「細胞そのものが同じ」かどうかは、このデータからは結論できない。別のコントロールが必要です。ところが、桂勲氏は、これによって「細胞そのものが同じ」と結論していましたから、この人ちょっと怪しいなと思います。
しかし、もっと変なのは報告書本文の次の記述です。

「ES細胞FES1とFES2でのみ異なるSNPsに関して、両者の遺伝的背景の相違によると判断された上記第6、第11、第12染色体のSNPsクラスターを除外し、残った1290SNPsを用いて比較を行うと、STAP幹細胞FLS3、FI幹細胞CTS1、および、ES細胞129GFP・ESは同一細胞といって良いほどの高い類似性を示すことが判明した」

これは何をやりたかったのかわからない。変な文章です。
まず、FES1とFES2で、遺伝的背景の相違によると判断されたものを除外したのであれば、残りのSNPで、FES1とFES2はどのくらい一致したのか、しないのか、それを言わなければならない。ES細胞の樹立時に変異が起るというのであれば、両者は別々に樹立されたわけですから、SNPに相違が生じているはず。それを確かめたうえで、FES2をコントロールとしたうえで、FES1とFLS3の類似性を論じなければならない。それをせずに、ただ単に、「FLS3と129GFP・ES(=FES1)は高い類似性を示した」などと言われても、そんなこと信用できるわけありません。すなわち、この報告書全体が、「科学的」のふりをした「エセ科学」といってよいと思います。


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沖縄県知事よ、アメリカ政府と直接交渉せよ!日本政府は当てにならない。


米軍基地問題を抱える沖縄では、県知事選挙に続いて衆議院議員選挙でも、安倍自民は、大惨敗だった。日本本土の選挙結果と沖縄のそれは全く一致していない。安倍自民は、本土では圧勝したが沖縄では惨敗した。この事実は重要だ。


しかし、この現実を無視して、つまり沖縄の民意を無視して、安倍自民は、上京した新沖縄県知事との面会を断り続けただけではなく、辺野古移設へ向けて強行突破を図ろうとしている。安倍晋三の政策や政策実行力の問題より、安倍晋三という政治家の政治的資質が問われる事件だ。


さて先日、沖縄問題について、先月号に続いて、「月刊日本」の中村副編集長のインタビューを受けた。私は、「沖縄県知事よ、安倍政権を無視して、アメリカ政府と直接交渉せよ!」というテーマのもとのに話をした。


フランスでは、民族や宗教、移民、差別などの問題をめぐってテロ事件が起きているが、決して、遠い異国の出来事、つまり対岸の火事ではない。我々も、国内に民族問題や独立問題、国家分裂に発展しかねない危機的問題を抱えているのだ。それが沖縄問題である。安倍政権やその周辺に、その自覚があるだろうか?


沖縄問題は米軍基地問題補助金問題に限定できる問題ではない。時と場合によっては、民族独立問題に発展しかねない問題である。比喩的に言えば、中国のチベット問題である。中国のチベット問題が、日本の沖縄問題なのである。


よもや、沖縄が独立するということにはならないだろうが、その可能性を多分に秘めているという現実を忘れてはならない。最近、『琉球独立論』という本が出版され、話題になっている。柄谷行人は、書評で、沖縄が独立しないのが不思議だと書いている。沖縄の歴史を調べていくと、なるほど、「沖縄独立」「琉球独立」も、夢物語ではないことが分かる。


言い換えれば、沖縄問題の根は深い。沖縄問題は、近代国民国家=日本が形成されていく過程で、併合=同化していった植民地、朝鮮、台湾、満州などと同列に論じなければならない問題である。朝鮮、台湾が、第二次大戦後、独立していったように、沖縄も独立していく可能性があったのである。米軍が沖縄の地政学的意義を重視し、日本から切り離し、直接、軍政をしいたことが、沖縄独立の大きな障害となったといっていい。



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