文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

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桂勲等の調査委報告はデッチアゲか?



「桂勲氏は出てきて調査委のデッチ上げを全て白状してください。」「ヤバイことは、すべて「不明」ということにして逃げた。そうだろ、桂勲さん。」

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(「Doraの日記」より)

もうそろそろ、この話は終わりにしたいのだけれど、その前にはっきりさせておきたいことがある。それはアクロシン入りES細胞、「FES1」と「129GFP・ES」のことだ。とにかく、ウソにウソが重ねられているので、そのウソを解きほぐすのがややこしい。
まず、FES1。これは調査委報告によれば、2010年3月に若山研を去った研究者が作製したもので、若山研を去るときにすべて持ち出したという。
次に、129GFP・ES。小保方さんの冷蔵庫から発見されたものだが、これはNHKスペシャルにおいて、写真入りで紹介されたものに他ならないだろう。それ以外に考えようがない。NHKによれば、若山研の留学生が作製したものだという。
そこでだが、FES1と129GFP・ESの作製者は同一人物なのだろうか? もし、同一人物であれば、FES1と129GFP・ESの解析データが一致するというのは、いちおう辻褄が合う。しかし、すると今度は、「若山研の引越しのときに持っていくはずだった」というNHKスペシャルでの証言との辻褄が合わなくなる。調査委に対しては「2010年に若山研を去るときに全て持ち去った」と答えた、その同じ人物が、NHKの取材に対しては「2013年の若山研の引越しのときに持っていくはずだった」というのは、まったく辻褄が合わない。
次に、FES1と129GFP・ESの作製者が異なる人物であったとする。だとすれば、そもそもこの二つのES細胞は、異なる人物が異なる時期に作製したものであるから、双方の解析データが一致するのはおかしい。調査委の報告が根底から破綻する。
いずれにせよ、このへんの真相を明らかにするとヤバイので、冷蔵庫のES細胞は「出所不明」ということでごまかした。若山氏は「知らない」と答えたが、自分の研究室で作製されたES細胞について「知らない」はずがないから、これは信用できない。NHKスペシャルに登場した留学生をあらためて調査すれば、真相が明らかになると思うが、もとより調査委に真相を明らかにするという意志はないから、そんなこと調査するはずがない。調査委の報告それ自体がデッチ上げであるから、そのデッチ上げがばれるような調査はしない。やばいことは「不明」ということにして逃げる。
これは、遠藤高帆氏が解析したB6由来のFI幹細胞についても同じことが言える。遠藤氏はB6由来のFI幹細胞を「ES細胞+TS細胞」としたが、この解析と一致するサンプルをでっち上げることはできない。B6由来のES細胞とTS細胞を単純に混ぜ合わせたものを解析しても、遠藤氏の解析データと一致するわけない。そこで、これも「行方不明」ということにして逃げた。
ヤバイことは、すべて「不明」ということにして逃げた。そうだろ、桂勲さん。
しかし、それにしてもあきれた事件だ。マスコミも、学者も、よってたかって、「捏造の証拠」なるものをデッチ上げ、小保方さんを強引に「捏造犯」に仕立て上げてしまった。中世の魔女狩りとなんら変わるところがない。


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