文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

東大博士論文的言説の終焉。東浩紀は、大丈夫か?西田 幾多郎や田中美知太郎は、東大や京大の「専科卒」だったが、博士号を持って、博士号を武器に就職し、仕事をしたのだろうか?

dokuhebiniki2014-07-19


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おそらく、「小保方事件」「STAP細胞事件」は、科学研究レベルの事件にはとどまらない。現代日本の「思想的劣化」という思想問題に発展しそうである。東浩紀も、この問題では、やじうま的な第三者ではありえない。自分の言葉に責任を持たざるを得ないだろう。「女の涙の問題」と言った東の感想が面白い。大丈夫か?


東大=京大系の教授や学生たちにも、たまには研究や開発の話をして欲しいね。いつもいつも、博士論文の書き方や研究不正の話ばかりで、嫌になるね。立派な博士論文を仕上げて、それから後、どうするのだろう。そこで終わり?


要するに、多くの「燃え尽き症候群」の科学者や学生にとって、関心が持てるのは、「博士論文」とか「研究倫理」とかの問題しかないのだろうか。それこそ、税金の無駄遣いではないのか?政治家には、こういうところにも、目を向けて欲しいね。


京大の佐々真一とかいう教授が、止せばいいのに、早稲田大学調査委の報告に関して、こんなくだらないコメントを、ブログかなんかに書いているらしい。こんなコメントを書いているヒマがあったら、自分の専門(物理学らしい?)の研究でもやれよ、と言いたいが、無理だろう。京大教授って、こういう俗物ばかりなのか?

2014年7月18日 京都大学理学研究科教授 佐々真一


早稲田大学調査報告書概要を読みました。完成版と称するものを認めるとして も、イントロ全体に渡る剽窃は変わらず、不正の方法として認定されています。 しかしながら、「当該専攻の実態を考慮すると、この不正の方法が学位授与に重 大な影響を及ぼしたとは言えない」ことにより、「学位取り消しにあたらない」 と判断したようです。
非常に難解です。イントロ全体に渡る剽窃があることが分かれば、学位論文と して認められるはずありません。学位授与に重大な影響を及ぼします。そこで 出てくるマジックワードが、「当該専攻における実態」です。まともな指導がさ れていない、まともな審査がされていない環境では、イントロ全体に渡る剽窃 があるのは仕方ない、ということでしょうか。確かに、きちんと教育をした指 導教員が論文を読んでいれば、そもそも提出されるはずがありません。責任は 全て大学にある、という考え方だと思います。
一見して筋が通っているかのようにも見えますが、私はこの考え方は間違って いると思います。以下でその理由を述べます。
例えば、剽窃ではなくて、学位にふさわしくない低レベルの学位論文が提出さ れ、審査過程に大きな問題があることによって、学位が認められたとしましょ う。この場合の責任は学位を授与した側にある、という考え方はあるかと思い ます。そして、授与された学位を取り消すかどうかは、各大学が考えればよい ことでしょう。
しかし、今、問題になっているのは、イントロ全体に渡る剽窃等です。「当該専 攻の実態」が何であれ、それが発覚した以上、どのような理由をつけても学位 論文として認められるはずがないと思います。多くの学者が条件反射的に悲鳴 をあげたのは、剽窃を含む学位論文がそのまま残ったからだと思います。学位 論文は各大学が授与するもので、その質は多様でしょう。大学毎の個性もある でしょう。しかし、剽窃が許されないのは学問世界において普遍的だと考えて います。これが決壊することがあれば、学問の土壌が危なくなります。早稲田 大学調査報告概要はこの普遍性に挑んでいるので、ひとりの科学者としてこの 挑戦に強く反対します。
最終決定は早稲田大学総長に委ねられているので、慎重に考えて欲しいと思い ます。

2014年7月18日 京都大学理学研究科教授 佐々真一


以上、誰でも、言えるような常識的、通俗的、小市民的なコメントである。言い換えれば、少し目立ったような研究や論文に手を出すような学生や研究者がいたら、「社会的に抹殺するぞ」「研究者生命はなくなるぞ」という宣言である。かくして、メデタシ、メデタシ。やる気のない教授とやる気のない学生の天下になるというわけだ。


それにしても、この佐々真一という京大教授、研究不正や博士論文コピペなどに夢中で、STAP細胞の存在の可能性など、つゆほども考えないらしいから、恐れいる。研究者業界とは、もともと、そういうものなのだろう。


柄谷行人は、「掘っ建て小屋の思考」という文章で、東大や京大というような、あるいは理研のような大きな建物のなかには真の思考はない、真の思考は、キルケゴールの思考のような、掘っ建て小屋の思考にあるのだ、と言っている。柄谷行人は、正しい。

(続く)



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