文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

理科系の人間に限って「小保方晴子バッシング」に忙しいが、これは、何を意味するのか?理科系の人間に限って、「科学」と「科学主義」を混同しているからだろう。つまり、先端科学の前人未到の研究分野で、「科学主義」など、何の役にも立たないということが、彼らには分かっていない。

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マルクスは、価値形態、あるいは貨幣形態の分析・ 研究では、伝統的な科学主義的研究は何の役にも立たない、ただ「抽象力」が役に立つだけだと言っている。「抽象力」は、「科学的」でも、ましてや「科学主義的」でもない。先端科学の前人未到の研究でも、この「抽象力」しか役に立たない。マルクスは、こう言っている。


価値形態、その完成した姿である貨幣形態は、はなはだ無内容かつ単純である。にもかかわらず人間の頭脳は、二千年以上も前からこれを解明しようとつとめてきてはたさず、しかも他方、これよりはるかに内容ゆたかな複雑な形態の分析には、少なくともほぼ成功している。なぜだろう?成体は体細胞よりも研究しやすいからである。しかも、経済的形態の分析においては、顕微鏡も化学試薬も、役に立たない。抽象力が、両者にとってかわらねばならない。
(マルクス資本論」第一版序文)

言うまでもなく、マルクス哲学が「乗り越え不可能な哲学」(サルトル)だと言われる所以は、ここにある。マルクスのこの文章について、柄谷行人は、こう言っている。

これはつぎのようにいいかえてもよい。貨幣または価値に関する偏見は経済学の歴史と同じ位古い。古典経済学は「より大きな次元」ではほぼ経済的現象の解明に成功してきているが、微細な部分、すなわち価値形態論に関しては何もなしえていない、と。マルクスの『資本論』の主要な課題は、価値形態に関する顕微鏡的な解明によって、経済学または貨幣経済の歴史と同じ位古い「偏見」を打倒することにある。だが微細なものとは、貨幣形態の謎であり、またそこにこそマルクスと古典経済学またはヘーゲルとの"差異"は存するのだ。(柄谷行人マルクスそ可能性の中心」)


マルクスは、顕微鏡や化学試薬を使って、誰にも分かるような問題を、誰にも分かるように分析・説明して見せたのではない。まだ誰も考えたことのないような、新しい問題に挑戦し、それを「抽象力」で、分析=解明しようとしたのである。しかし、マルクスの盟友であったエンゲルスでさえ、マルクスの提起した「新しい問題」とその分析=解明の苦闘を理解できなかったのである。マルクスは、孤独だったのである。誰もが分かるような問題を、解いて見せたのではなかったからである。


大げさに言えば、あるいは誤解を恐れずに言えば、小保方博士が立っている場所は、マルクスが立っていた場所に、限りなく近いように見える。「研究ノート」や「30代の研究者」は未熟だとか、呑気なことしか言えない山中伸弥・京大教授などは、その意味で、お小保方博士の足元にも及ばない。山中教授は、厳密に言えば、ips細胞の発見者でも開発者でもない。弟子の若い高橋某が発見したものである。本来なら、ノーベル賞は、高橋某が受賞するべきだったのである。

(続く)



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(山崎行太郎)

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