文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

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『保守論壇亡国論』で「小保方晴子バッシング」を読む。「小保方バッシング」と「韓国バッシング」の共通性。

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昨日は、立川に出かけた。朝日カルチャーセンターの「小説教室」があったからだ。そこで、いつものように、立川駅ビルのオリオン書房に立ち寄り、川端康成の『伊豆の踊子』を買った。小説の文章(文体)を教える参考資料とするためだ。


雑誌コーナーに回ると、「新潮社45」があった。普段は読まないが、「小保方晴子」という文字が目に入ったので、手に撮り、ページをめくった。b二番煎じ、三番煎じの陳腐な内容だが、マスコミの「小保方晴子バッシング」への情熱には感心する。この熱い「小保方晴子バッシング」の情熱は何処から出てくるのだろうか。


小保方晴子」さんは、今や、マスコミや大衆の反感、嫉妬、妬み、僻み・・・の格好の対象となっているようだが、小保方晴子さんの何が、マスコミや大衆の眼を引きつけるのだろうか。音楽業界の「ニセ・ベートーベン事件」など吹き飛んでしまった感じである。それとも、何かを、一般大衆の目線から、隠そうとしているのだろうか。


新潮45」の表紙に室谷克実と小保方晴子の名前が並んでいる。「韓国バッシング」と「小保方晴子バッシング」。今、この二つが大衆の好む面白半分の格好のネタなのであろう。室谷克実も、相変わらず、飽きもせず、荒唐無稽な「反韓論」「嫌韓論」、つまり「韓国バッシング」を続けているらしい。まことに商売繁盛でおめでたいことである。


さて、何故、今、こういう低レベルの、貧相なバッシング記事が、日本のマスコミや雑誌、週刊誌 ・・・に溢れることになったのか。それは、やはり僕が『保守論壇亡国論』で指摘、批判、告発してきた「現代日本の思想的劣化」に由来すると思われる。


室谷克実の「韓国バッシング」の程度の低さについては、「月刊日本4月号」のインタビュー記事でも喋ったが、要するに室谷克実程度の元ジャーナリストが、「安重根」や「李舜臣」「李退渓」など、朝鮮半島の歴史も、日本と朝鮮半島の関係史も、ろくに知らないまま、無知蒙昧、幼稚・稚拙な「韓国バッシング」をマスコミで続けられるというところに、現代日本の思想的劣化と貧しさが現れている。世が世であれば、マスコミやジャーナリズムからすぐに消えるはずである。しかし、今、逆に、室谷克実のようなインチキ野郎が持て囃され、小保方晴子のような独創的な研究者が、集団リンチで、抹殺される。世も末である。


理研の調査委員会が、今日、エプリルフールの日に、最終結果を発表し、小保方晴子博士の「捏造事件」と断定し、小保方晴子博士と笹井芳樹副センター長を処分するようだが、「stap細胞研究」そのものについては言葉を濁している。「透視能力」自体はあやふやのまま、「インチキの嘘つき女」というレッテルを貼り付け、服毒自殺に追い込んだ「御船千鶴子事件」と同じ構造だ。

(続く)

STAP論文、不正認定=「捏造」小保方氏のみ―理研調査委が最終報告==時事通信 4月1日 10時29分配信



 理化学研究所小保方晴子研究ユニットリーダーらが英科学誌ネイチャーに発表した新万能細胞「STAP(スタップ)細胞」論文について、理研の調査委員会(委員長・石井俊輔理研上席研究員)は1日、最終報告書を公表した。疑問とされた6項目のうち2項目について、小保方氏の不正行為があったと認定。博士論文の画像に酷似した実験条件の異なる画像を、ネイチャー論文に使ったのは「捏造(ねつぞう)に当たる」と判断した。
 最終報告を受け、理研は小保方氏ら論文著者を処分する方針。理研野依良治理事長は同日午後、記者会見する。
 最終報告は、理研発生・再生科学総合研究センター(CDB、神戸市)の笹井芳樹副センター長や若山照彦山梨大教授ら他の研究者には不正行為がなかったと判断した。その上で笹井、若山両氏がデータの確認を怠ったと認定。「過失とはいえ、研究不正という結果を招いた。立場や経験などからしても、責任は重大」と指摘した。
 小保方氏らは論文撤回の意向を示しており、撤回か同誌編集部による取り消しの公算が大きくなった。
 最終報告によると、ネイチャーに発表した論文でSTAP細胞がさまざまな細胞に変わることを示した画像は、小保方氏が2011年に早稲田大大学院で博士号を取得した論文に使われた別の実験画像と酷似したものだった。小保方氏は調査委に対しミスと説明していたが、調査委は意図的に酷似した画像を使ったと判断した。
 また、STAP細胞が免疫細胞の一種からできたことを示す遺伝子分析画像についても、「きれいに見せる図を作成したいという目的をもって行われたデータの加工」と指摘し、改ざんの研究不正があったと判断した。 

最終更新: 4月1日 11時54分

時事通信

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<STAP細胞>笹井氏「心痛の極み。共著者としておわび」
毎日新聞 4月1日 13時35分配信



 理化学研究所のSTAP細胞論文に関する調査委員会の最終報告で、「小保方晴子理研研究ユニットリーダーとともに論文とりまとめの中心となり、「責任が重大」と指摘された笹井芳樹理研発生・再生科学総合研究センター副センター長は1日、「複数の過誤、不備が判明し、混乱を招いたことを心よりおわび申し上げる。画像に改ざんや捏造(ねつぞう)があったと大変厳しい評価を受けた。非常に残念であり、心痛の極み。共著者の一人として心よりおわび申し上げる」とのコメントを公表した。


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