文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

「嫌韓論=悪韓論ブーム」とネット右翼と『保守論壇亡国論』。

dokuhebiniki2014-02-24



あるいは、『保守論壇亡国論』で、「嫌韓論=悪韓論ブーム」を、読み解く。「週刊東洋経済3/1号」に、「反韓論ブームを斬る」を寄稿しました。2/24発売。124ページ。「「反韓」「嫌韓」論はなぜ蔓延するのか」。「思想的衰退が短絡さ招く」・・・。僕の寄稿論文を含む「嫌韓論ブーム批判」を特集した「週刊東洋経済」が、今日、発売開始。是非、御一読を。


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日本で、「反韓論、嫌韓論、悪韓論・・・」などがブームになり始めたのには、幾つかの段階がある。たとえば、その一つ。バブル景気崩壊後の日本経済の衰退と韓国経済の台頭という経済的変動と無縁ではない。具体的に言えば、職にあぶれた若者たちを中心に、国内経済の矛盾と混迷、停滞の原因を、隣国に求める。つまり、自国政府に求めるべき経済的停滞の原因を、自国政府に求めるのではなく、自国政府の情報操作もあって、ライバルと化している隣国に求めるというわけだ。「反韓論、嫌韓論、悪韓論・・・」が異様に盛り上がっている理由の一つは、そこにある。


もちろん、思想的に成熟しておれば、つまり批判精神、批評精神が生きているならば、そういう国家側からの情報操作に簡単に操作され、洗脳されることはない。むしろ批判・罵倒の鉾先は、国外にではなく、国内の政治権力に向かうであろう。しかし、僕が『保守論壇亡国論』で指摘し、批判したように今の日本の論壇やジャーナリズムは、思想的に衰退し、劣化しているために、「真の敵」に向かうことが出来ない。そこで、もっとも安易な不満の捌け口である「反韓論、嫌韓論、悪韓論・・・」が、異様に盛り上がるというわけだ。


反韓論、嫌韓論、悪韓論・・・」ブームは、今やネット右翼にとどまらない 。保守論壇の言論人や保守系の政治家たちまでも、先頭に立って、「反韓論、嫌韓論、悪韓論・・・」に突き進んでいる。「諸悪の原因」は韓国や韓国人、在日朝鮮人にあるかのように。保守論壇全体が、「反韓論、嫌韓論、悪韓論・・・」一色になりつちある。明らかに異常であり、危険な兆候である。


(続く)


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