文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

「被害者ヅラ」の政治学から「加害者ヅラ」の政治学へ。(写真は江藤淳と小沢一郎)

dokuhebiniki2013-06-01



かつて江藤淳は、「治者の文学」とか「治者の政治」とか言って、文学批評や政治思想の分野に、「治者」という概念を導入し、「被害者」や「弱者」ばかりが美化され、「弱者の政治」や「弱者の文学」が蔓延する文壇や論壇、そして世相に、衝撃を与えたことがある。「江藤淳ショック」。僕も衝撃を受けた者の一人だ。江藤淳の言う「治者」とは、「強者」のことである。江藤淳は、『海舟余波』で、「政治家は勝たねばならない」「政治家は成功しなければならない人種だ」と書き、勝海舟大久保利通を政治家の理想像とした 。西郷隆盛ではなく大久保利通を・・・。この「江藤淳ショック」を前後して、我々の「政治家」を見る目も大きく転換する。小沢一郎は、しばしば、 尊敬する政治家は誰か、と問われて、大久保利通と答えているが、小沢一郎の政治哲学の中に、江藤淳の「治者の政治哲学」の影響がないとは言えない。(続く)




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