文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

小沢一郎氏の「週刊朝日」インタビュー「私が憲法改正に反対する理由」(2013年5月29日「水」)を読む。「平和主義という日本国憲法の理念を変えることは革命にあたる。だから変えることはできないんだ」「先に手続きを変えようとするのはあべこべだ」と小沢一郎氏は、安倍晋三首相を激しく批判している。小沢一郎氏は護憲派ではないが、安倍晋三的な「96条先行改正論」には反対している。維新の橋下氏が、慰安婦発言で絶体絶命の窮地に追い込まれつつある今、そして民主党が相変わらず煮え切らない態度をとり続けている今、「反自公勢力」



人気ブログランキングへ
http://s.news.nifty.com/magazine/detail/asahi-20130529-01_1.htm

2013年5月29日(水)0時0分配信 週刊朝日

記事画像
「平和主義という日本国憲法の理念を変えることは革命にあたる。だから変えることはできないんだ」。「先に手続きを変えようとするのはあべこべだ」。小沢一郎・生活の党代表は、インタビューで憲法改正に意欲を燃やす安倍首相をコテンパンにやっつけた。「次の総選挙で再び政権交代だ」。政界に新たな嵐を呼ぶか。



──橋下徹日本維新の会共同代表は現在、逆風の中にありますが、橋下さんには当初、官僚政治の閉塞(へいそく)状況を打ち破ってくれるのではないかという期待がありましたね。


小沢 そう、そう。統治の機構を変えるんだと、僕が20年前から言っていたのと同じ言葉を使ってしゃべり始めたんだね。官僚支配から政治主導に統治の機構を根本的に変える、という掛け声だったんだ。だけど、そのわりにはだんだん自民党と同じになってきてしまいました。しかも、ウルトラ右的な体質がだんだん出てきちゃった。本音が出てきたみたいな。


──そうですね。


小沢 今度の橋下さんの(従軍慰安婦問題などの)発言で、維新人気っていうのはまったくなくなっちゃうんじゃないかな。


──橋下さんは自民党と共同で憲法96条を変えようという考えです。


小沢 政治姿勢の面から言うと、自民党と同じような思想、発想、体質が具体的に表れてきたのではないかと思います。憲法の問題もTPP(環太平洋経済連携協定)の問題も消費税の問題も、もはや自民党と一緒でしょう。


──では、安倍晋三首相が強い意欲を見せる96条改正についてはどう考えますか。


小沢 手続きを変えるところから入っていくというのは、まさにあべこべな話です。そこを変えやすくして、じゃあどのように憲法を変えるんだというしっかりとした理念、ビジョン、青写真がまったく見えてこない。ただただ変えやすくするために発議要件を全議員の3分の2から2分の1にということでしょう。3分の2という要件は憲法の中で他の問題についてもいくつかあります。地方議会でも、民間でもいっぱいあるんです、3分の2というのは。


──なるほど。


小沢 ほかにもいっぱい使われる3分の2なのに、一番大事な憲法改正だけを2分の1にしちゃうというのはおかしい。真正面の議論とは思えない。だから安倍さんでも橋下さんでも誰でもいいけど、憲法を変えたいのならまずはここをこうしたいと言ってくれなければ。ところがそれがない。


──憲法改正の発議には国会議員の3分の2が必要だというのは、世界各国でも多いんですよね。


小沢 多いですよ。憲法は大事な最高法規だから特にそれだけ慎重にしようということですね。


──そういうことですね。


小沢 うん。そして、自民党の草案なるものを見たら、変えようとしているのは主として9条だけなんですね。国防軍を持つということだけであって、あとはほとんど変わっていない。これでは、憲法全体の基本の理念や原則をどのようにしようとしているのかが見えてきません。僕は9条の修正・加筆をするのに頭から反対しているわけではないが、基本の理念がわからないと、まやかしか、いかさまみたいな話になる。



以下はこちらでお読みください。
http://s.news.nifty.com/magazine/detail/asahi-20130529-01_1.htm


人気ブログランキングへにほんブログ村 政治ブロへ (続きは、『思想家・山崎行太郎のすべて』が分かる!!!有料メールマガジン『週刊・山崎行太郎』(月500円)でお読みください。登録はコチラから→http://www.mag2.com/m/0001151310.html