文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

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小沢、前原を支持せず。海江田で一本化。反小沢派と全面対決か。そして総理は亀井か。

小沢一郎がどう動くかは微妙な問題だったが、稲森の仲介で頭を下げてきた前原と仙谷を信用せず、あくまでも反小沢一派と全面対決する方向へ舵を切ったようだ。すでに、小沢・鳩山グループは海江田で一本化の方向へ動き始めているらしい。一方、反小沢グループは、どうか。前原の立候補宣言を尻目に、野田も馬淵も立候補宣言をするようだから、とても反小沢陣営の一本化は、ことここにいたっては無理だろうと思われる。とすればどういうことになるか。面白い展開になってきたと言っていい。今回は、鳩山が早々に「前原不支持」を決めたとはいえ、最終的な決断は小沢にあったわけで、つまり小沢・鳩山グループの最終的な政治決断の主導権が、これまでのように鳩山ではなく、小沢にあったことの意味は大きいと言わなければならない。ところで、例によって、小泉政権以来、体制側が政治的危機に陥ると必ずといっていいほど不審な動きをしてきた公安・警察だが、今回も前原登場を歓迎するかのように、大阪府警のリークと思われる「島田紳助引退事件」、つまり芸能界の暴力団交際事件をぶっつけてきたわけだが、どうもその甲斐もなく前原の立候補宣言は裏目に出て、逆に苦境に陥りつつあるようだ。しかし、おそらく、これで終わりはしないだろう。明日、明後日、どういう大事件がでっち上げられるかわからない。今後の公安・警察の動きに注目せよ、と言いたい。


■小沢氏、前原氏支持せず=首相が正式退陣表明−代表選事実上スタート
(時事通信)


 菅直人首相は26日、辞任の条件とした特例公債、再生エネルギー特別措置両法の成立を受け、午後の民主党役員会で「本日をもって代表を降り、新代表が決まれば首相の職を辞する」と述べ、退陣を正式表明した。同党はこの後の両院議員総会でこれを了承、代表選を27日告示、29日投開票の日程で行うことを決定し、選挙戦が事実上スタートする。こうした中、動向が注目される小沢一郎元代表は、前原誠司前外相を支持しない考えを周辺に伝えた。代表選は、菅政権を支えてきた「主流派」を基盤とする前原氏の陣営と、党内最大の小沢グループが全面対決する見通しが強まった。
 小沢氏は24日に、挙党一致を唱える前原氏の訪問を受けて会談するなど、同氏の出方を見極めていた。しかし、前原氏が人事などで従来の「脱小沢」路線を抜本的に転換する考えはないと判断。26日、周辺に「前原氏は推せない」と伝えた。小沢グループ幹部も「前原氏を推す可能性はなくなった」と指摘した。
 小沢氏は代表選での連携を確認している鳩山由紀夫前首相を衆院議員会館の事務所に訪ね、支援する候補をめぐり会談したが、結論を持ち越した。グループ内からは「鹿野道彦農林水産相で収れんするのではないか」(幹部)との声が上がっているほか、一部には、西岡武夫参院議長を擁立する動きもある。
 一方、鹿野氏は閣議後の記者会見で「首相の退陣表明後に、代表選への立候補を表明したい」と明言。野田佳彦財務相も午後に記者会見し、立候補の意向を明らかにする。出馬の意向を表明済みの海江田万里経済産業相と立候補を目指す小沢鋭仁環境相は、小沢氏と会談した鳩山氏を訪ね、3人で対応を協議した。 
 代表選には前原氏ら5氏に加え、馬淵澄夫国土交通相樽床伸二国対委員長が出馬に意欲を示している。ただ、党内には候補者調整を模索する動きがあり、立候補に必要な推薦人集めの状況や党内情勢を見極めて最終判断するとみられる。(2011/08/26-13:47)

■<菅首相>午後退陣表明 小沢、鳩山陣営は海江田氏に傾く
毎日新聞 8月26日(金)11時46分配信


 菅直人首相は26日、退陣条件としていた特例公債法案と再生可能エネルギー固定価格買い取り法案が参院本会議で可決、成立したのを受け、午後に民主党両院議員総会で党代表の辞任を表明、その後、首相官邸で退陣の記者会見をする。後継を決める民主党代表選は27日告示、29日投開票の日程で確定。支持候補を明確にしていない小沢一郎元代表の周辺は「海江田万里経済産業相(62)を支持することになりそうだ」と語っており、小沢、鳩山陣営の支持は海江田氏に一本化される可能性が強まっている。【須藤孝】

 首相の退陣表明を受け、海江田氏、鹿野道彦農相(69)、野田佳彦財務相(54)、馬淵澄夫国土交通相(51)が26日中に相次いで立候補を表明する。前原誠司前外相(49)はすでに出馬を決めており、5人が乱立する選挙戦となる。

 小沢元代表は26日昼、鳩山由紀夫前首相と国会内で会談。これに先立ち、鳩山氏と会談した鹿野氏は「私は中間派だから(主流派、非主流派の)どちらかから一本化と言われても」と、非主流派の統一候補となることに難色を示した。

 鳩山グループに所属する海江田氏は同日昼過ぎ、首相に閣僚の辞表を提出したが、受理されなかった。首相官邸で記者団に「かねてから区切りがついたら辞めるという思いだった。首相からは『残り少ないからやってほしい』と言われた」と説明した。

 鳩山氏は同日午後、出馬に意欲を示す小沢鋭仁環境相(57)と海江田氏を呼び、海江田氏への一本化調整を行う見通し。海江田氏はその後、出馬を表明したい考えだ。
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前原氏は26日午前、首相官邸菅首相を訪ね、代表選出馬のあいさつをした。前原氏の陣営は午後に国会内で決起集会を開く。

 前原、野田両氏はともに菅政権を支えてきた主流派。代表選で主流派は分かれて争い、第1回投票で過半数を獲得する候補がいない場合に上位2人で行われる決選投票で協力する調整が進められている。

(続く)


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