文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

小沢は「前原支持」を決断するか? 拒絶し徹底抗戦するか?

民主党代表選がいよいよ大詰めを迎えてきたわけだが、ここに来て前原の動きが活発化し、小沢や鳩山にまで接近し、支持要請を行っているらしいが、しかも前原の後見人らしい仙谷までが小沢に面会し、様子を探っているようだが、早々と前原不支持を宣言した鳩山はともかく、小沢一郎はここでどう動くか。どう決断するか。僕は、以前から何回も言っているように、小沢一郎の政治的決断における戦略性を高く評価しているので、ここで、小沢がどういう決断を下すかに大いに興味がある。おそらくこの代表選は、「紳助引退事件」という芸能スキャンダルを前原立候補宣言にぶっつけてきたことが象徴するように、米国筋、官僚・警察権力筋、マスコミなど、かなりの勢力が前原支持で動いているようだから、前原で決まりなのだろうが、小沢がはたして、それをそのまま受け入れるかどうかである。ところで、予想通り、テレビや新聞は、紳助引退事件一色のようだ。その裏で、本当の狙いであり、また米国の傀儡政権としての「前原政権作り」というプロジェクトが着々と進行しつつあるというわけだ。あまりにも簡単に、狙い通りに事態が進行するので、黒幕たちはほくそ笑んでいることだろう。日本人よ、何回、騙されたら分かるのだ、と。酒井法子事件、朝青龍引退事件、大相撲八百長事件・・・から何も学んでいない。陰謀論は大好きだが、目の前にある陰謀には鈍感である。

■ワイドショー歯切れ悪く“擁護派”が大半
(デイリースポーツ)


 衝撃の引退会見から一夜が明け、テレビ各局のワイドショーは島田さん報道一色となった。各局とも、『平成の視聴率王』と称された島田さんの功績に配慮してか、後味が悪い幕引きにも“擁護派”が大半。暴力団との親密な関係を糾弾する声はほとんど聞かれなかった。吉本興業の後輩となる加藤浩次(42)やロザン・宇治原史規(35)もそれぞれ番組に出演していたが、ともに歯切れは悪かった。
 加藤が司会を務める日本テレビ系「スッキリ!」は30分にまとめたVTRを冒頭で放送。加藤は険しい顔つきで「何で引退までいかなきゃいけないんだと、僕は思ってしまう」と心境を吐露した。芸人としても、司会者としても、尊敬する大先輩だっただけに、「年内はやってやめるとか…ここの決断だったんですかね」とやりきれなさをにじませた。
 また、テレビ朝日系「モーニングバード!」に水曜レギュラーとして出演した宇治原は、「ショックですけど、受け止めきれていないというのが、後輩みんな、そうだと思います」と神妙な表情でVTRを見つめていた。
(2011年8月25日)

さて、本当の問題にもどる。今回は、小沢は、鳩山とは別行動を取るのではないか、と僕は見ている。仙谷由人は、政治的に信用できない、かなり程度の低いマキアベリストだということが、もはや天下承知の事実だ。仙谷の政治力は「裏切り」にしかない。おそらく仙谷・前原陣営も、つまり反小沢一派も、野田を裏切り、見捨てたことが明らかになった以上、内部分裂は避けがたく、とても今までのように一枚岩ではない。それを承知の上で、小沢が妥協するか。徹底抗戦の道を選択するか。しかも今回は、小沢もそれなりに信頼している京セラの稲森も前原支持で動いている。小沢の決断が日本の政治を左右することは間違いない。ところで、小沢には「隠し玉」があると伝えている新聞もあるが、僕は、そんなものはないと思う。あるとすれば。ついさっきまで気が付かなかったが、原口でも川内でも松野でもなく、「鳩山由紀夫」だろうか。

★前原氏 小沢元代表に支援要請
8月24日 19時7分(NHKニュース)


民主党の代表選挙で、立候補を表明した前原前外務大臣は、24日夕方、党内最大勢力を抱える小沢元代表と会談し、挙党一致の党運営に向けて支援を要請しましたが、小沢氏は支援するかどうか明言しませんでした。

23日に民主党の代表選挙に立候補することを表明した前原前外務大臣は、告示を前に、24日、党内最大勢力を抱える小沢元代表と2人だけで10分程度会談しました。この中で、前原氏は「立候補するので、ご指導よろしくお願いします」と述べたうえで、挙党一致の党運営を行いたいなどとして支援を要請しました。小沢氏は、これまでにもほかの立候補予定者と会談していますが、誰を支持するかについては言及しておらず、会談でも支援するかどうか明言しませんでした。このほか、会談では、政権公約の扱いや、原発事故への対応などについても意見が交わされました。また、前原氏は鳩山前総理大臣や渡部最高顧問らとも相次いで会談しました。前原氏は、鳩山氏との会談で「外務大臣を辞めたばかりだったので、自分としても迷ったが、このままでは日本が大変なことになるという思いで決断したので、できれば支援をお願いしたい。挙党一致でやりたいと思う」と述べたのに対し、鳩山氏は「原発事故は事態が深刻だ。しっかりやれるかどうかにこの国の将来はかかっている。小沢元代表の経験や知識をもっとうまく活用すべきだ」と述べ、小沢氏を含めた挙党態勢の構築が必要だという考えを示しました。一方、小沢氏は、23日夜、前原氏に近い仙谷官房副長官と会談し、仙谷氏が「挙党一致でやりたい」と伝えたのに対し、「挙党態勢は言うまでもないが、あなたたちが壊してきた。一方的に排除してきたのではないか」と述べており、代表選挙に向けて「挙党態勢」の構築を巡る議論が活発になる見通しです。

仙谷由人小沢一郎の極秘会談については、次の通り・・・。

民主党代表選 仙谷官房副長官と小沢元代表との極秘会談の波紋広がる
(FNNニュース 2011/08/24 11:57)


民主党の代表選挙をめぐり、23日の前原前外相の出馬表明を受けて行われた前原氏の後見人・仙谷官房副長官と、小沢元代表との極秘会談の波紋が広がっている。
小沢氏との会談の中で、仙谷官房副長官は、前原氏への支援依頼を前提に挙党態勢でいこうと要請したが、反小沢の急先鋒(せんぽう)だった仙谷官房副長官の一転しての要請に、小沢氏は不快感を示したという。
23日夜の会談には、小沢氏と仙谷官房副長官に加え、2人に近い細野原発担当相らが同席して、東京都内で極秘に行われた。
関係者によると、この中で、仙谷官房副長官が、前原氏への支援を要請するうえで、「挙党一致でお願いしたい」と言ったところ、小沢氏は「挙党一致は、これまでこちらが言ってきたことだ。そちらが、一方的にこちらを排除してきた」と不快感を示した。
小沢氏に近い党幹部は、小沢氏が前原氏を推す可能性について、「簡単にいくわけがない」と否定的だった。
前原氏は24日午前、樽床元国対委員長、鳩山前首相と会談するなど、精力的に動いている。
出馬に意欲を示してきた樽床氏は、出馬を熟慮する姿勢を強めつつあり、鳩山氏も海江田経産相小沢鋭仁環境相の一本化を模索するなど、代表選の構図の確定に向け、ぎりぎりの調整が続いている。

いずれにしろ、紳助引退事件は大きかったと言わなければならない。今後も、紳助スキャンダルの暴露は続くだろう。そしてB層の日本人は、紳助というテレビタレントの個人犯罪に耳目を奪われることだろう。しかし、問題は、「紳助ではなかった・・・」ということに気付く日は、確実に来る。また「騙された・・・」ということになる。次のような新聞記事は、B層の日本人の典型的な意見だろう。

★「暴力団と交遊、引退しかない」紳助さんに厳しい見方
(朝日新聞)

島田紳助さんの引退について、作家の藤本義一さんは「芸能界と暴力団とのつながりは昔から言われていること。交遊がわかったからには、引退するしかないだろう」と厳しかった。
 テレビ評論家の丸山タケシさんも「芸能界ってやっぱりそうなんだ、という印象を視聴者に改めて与えることが残念だ。人気番組を複数抱えた有力司会者だっただけに、テレビから彼が退場することの影響は大きい」とみている。
 島田さんは23日夜の会見で、暴力団関係者と知り合った経緯について、十数年前に知人を介して自分で解決できないトラブルを解決してもらったと説明。トラブルの内容、知人については詳しく語らなかった。
 日本弁護士連合会民事介入暴力対策委員会の竹内朗弁護士は「暴力団にトラブル解決を依頼して解決してもらったことが本来の問題であり、これはアウト。業界は暴力団排除を進めざるを得ないだろう」と指摘。また、暴力団に詳しいジャーナリスト溝口敦さんは「引退は唐突感がある。何かが隠されている、と思えてしまう。暴力団側からの圧力などの事情があるのかもしれない」と語った。
 一方、テレビのバラエティー番組で共演したことがある漫画家のやくみつるさんは「当意即妙なやりとりは詰まることがなく、言葉によどみがなく、その才能 は本当にすごかった」と突然の引退を惜しんだ。

相変わらずオメデタイ。



(続く)
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