文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

「小沢批判」で、誰が得をするのか。国民か、マスコミか、官僚か、それとも米国のジャパン・ハンドラーたちか?

参院選挙惨敗の結果責任を問われるのは、菅直人枝野幸男等、現民主党執行部であるのは当然なはずなのだが、不思議なことであるが、マスコミも民主党の政治家たちも、早々と続投を決め、ひたすら低姿勢で、民主党惨敗の政治責任から逃げ回っている菅直人枝野幸男への批判よりも、「小沢一郎批判」という見当違いのゲームに夢中のようで、それを見ていると、彼等が「小沢批判」で、何を隠蔽し、何を狙っているのかが、おぼろげながらも、次第に分かってくるような気がする。彼等の「小沢批判」の背後には、明らかに「アメリカの影」がちらついている。マスコミも官僚も、そして民主党内の反小沢グループの面々も、自覚的か無自覚的かはともかくとして、米国の「ジャパン・ハンドラーズ」たちの影響下というか、支配下にあると見ていい。たとえば、参院選直前に、普通のまともな政治家ならば選挙に不利だということは自明であるにもかかわらず、「唐突に・・・」、「消費税増税」を宣言して選挙に突入した菅直人首相の政治的な「計算」と「自信」の根拠は何処にあったのだろうか。参院選挙に勝利し、九月の代表戦にそのまま勝利し、長期政権を狙っていたはずの菅直人が、何故、あえて危険なバクチを売ったのだろうか。僕は、菅直人が政権を奪取して以後、矢継ぎ早に打ち出した「小沢排除」から「国民新党はずし」へ、そして「消費税増税」の政治的謀略は、すべて関連しており、それらの一連の謀略を振付けたのは、財務省官僚でも、前原等、民主党内の新自由主義グループでもなく、もっと大きな力を有すると思っている勢力だったはずだと考える。おそらく、菅直人は、四月の訪米前後に、「お前を総理にしてやる、その代わりに俺たちの言うことを聞け・・・」と耳打ちされたのであろう。菅直人は、参院選惨敗という現実を突きつけられて、今、生気のない、今にも飛び込み自殺でもしそうな、「うつ病」気味の暗い顔をしているが、それは、おそらく自分が、権力欲にうまく付込まれて、国民や沖縄県民の願望や意思を無視・冒涜するかのように誰かに指図され、その指図どおりに盲目的に突っ走った結果にほかならないということに、気づき始めているからだろう。誰が見ても政権交代の立役者であり、一年前の正月には小沢邸での新年会に出席し、小沢に媚び諂っていた男が、しかも総理・総裁になれたのも間接的には小沢一郎のおかげであることは自明であるにもかかわらず、突然、その小沢一郎に向かって、「日本のためにも、自分のためにも、ししばらく静かにしていろ」という前代未聞の政治的暴言を吐き、「小沢一郎潰し」の勝鬨を挙げたわけだが、ところが、まだ舌の根も乾かないうちに、今度は、泣き顔で、「小沢一郎に会いたい」「小沢一郎に謝りたい」と言いだしたのは、何故か。マスコミや民主党内の反小沢の面々は、参院選の選挙結果という現実に追い詰められたのか、未だに目覚めることを知らないのか、しきりに見当違いの「小沢批判」を繰り返しているが、すべてその手の内は、心ある国民の目には、見えていると言わなければなるまい。

■雲隠れ小沢氏に批判相次ぐ 「大敗に責任、離党勧告を」「代表選不出馬なら引っ込め」
2010.7.16 22:48産経ニュース

 今月8日の参院選の遊説以来、公の場に現れずに“雲隠れ”している民主党小沢一郎前幹事長に対して、同党の反小沢系議員から16日、痛烈な批判が相次いだ。

 同党静岡県連会長の牧野聖修(せいしゅう)衆院議員は党本部で開かれた参院選をめぐるヒアリングで「小沢氏が強引な(複数区での2人擁立の)選挙戦略をやって失敗した。万死に値する。1人区に集中すべきだった。責任をとらないなら離党勧告すべきだ」と主張した。牧野氏は終了後、記者団に「小沢氏は政治とカネの問題でも逃げ回っている」と批判した。

 渡部恒三衆院副議長も民放テレビ番組で「41年間つきあっているが、彼は都合の悪いときは出てこない」と指摘した。

 さらに、「9月の党代表選に立候補しなさい。自ら出られないなら、もう引っ込みなさい。こそこそ権謀術数をめぐらせるのはやめてください」と述べ、小沢氏に対して、代表選に出馬しないなら政界を引退するよう勧告した。

 前原誠司国土交通相も記者会見で、東京第1検察審査会が小沢氏に対し「不起訴不当」を議決したことについて、「(小沢氏は)自ら『(衆院の)政治倫理審査会に出て説明しても構わない』と言っていた。身の潔白を主張するなら説明責任を果たすべきだ」と述べ、国会で説明するよう促した。

 民主党の反小沢系議員の間では、参院選の敗北と菅政権の迷走に対して、高みの見物を決め込み、検察審査会から厳しい議決を出されても姿を現さない小沢氏への反感が募っているようだ。

 菅直人首相は16日夜、記者団に対し、牧野氏らの発言について「いちいちコメントすることはない」と述べるにとどめた。

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