文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

沖縄独立戦争論(一)

普天間問題に関して鳩山首相は、アメリカ、マスコミ、防衛・外務官僚、その他の「日米安保マフィア」たちの情報工作と恫喝に屈する形で、「最低でも県外・・・」と言っていた約束を反故にして、完全に腰砕けに終わったが、そこまではある程度、予想していたことだが、しかしあくまでも「県外・国外」にこだわり、連立を組む福島瑞穂社民党党首を「罷免」するという強引な決断を、つまり連立政権の仲間の党首を「切捨てる」という形で、「日米共同声明」を優先し、結果的に連立政権の枠組みをも破壊しかねず、また沖縄県民や徳之島住民の意思を無視し、神経を逆撫でするような暴力的な政治の方向へ舵を切ったことは、鳩山首相、あるいは鳩山内閣の政治生命が終わりに近づいてきたことを意味していると、僕は考える。鳩山首相退陣後、民主党政権がいつまで続くかどうか分からないが、またポスト鳩山に「亀井」か「前原」か、あるいは「小沢」か、その他の名前が登場してきたにしろ、僕は民主党政権にそれほどの関心はないが、ここではっきりしてきたことは、自民党から公明党、あるいは「みんなの党」あたりに、つまり現在の野党に、何の期待も興味も感じないということだ。特に「みんなの党」は、国民的人気が上昇中らしいが、この党の幹事長の江田憲司が、普天間問題に関して、鳩山首相が破壊してしまった「沖縄県民との信頼関係」を力説・強調しているのを見て(NHK討論番組、5/30)、江田は普天間基地移設をどう考えているのか、不思議に思ったので、あらためて江田の話を聞いてみたのだが、どうも江田憲司は、自分も計画立案に参画したらしい自民党案である「辺野古」への移設が最善だったのに、それをぶち壊してしまった・・・、今更、鳩山首相が「辺野古」と言っても、ここまで沖縄県民の信頼を失った以上、「辺野古」案は無理になったしまった・・・と怒っているらしいことが分かった。つまり江田憲司も、ホンネは、沖縄県民の悲願であるはずの沖縄米軍基地の「県外・国外移設」なんて念頭にないということであり、鳩山首相が「県外・国外」を力説して、「寝た子であった沖縄県民」を起こしてしまったことが問題だと言いたいらしいことが分かった。つまり、江田憲司も「みんなの党」も、「米軍基地は沖縄に押し付けよう・・・」という、いわゆる「沖縄米軍基地容認論(「沖縄ゴミ捨て場論」)」だということだ。江田憲司が、偉そうに鳩山首相鳩山内閣を批判できる話ではない。江田憲司こそ、根っからの従米属国派であり、奴隷根性の持ち主ということだろう。というわけで、自民党や「みんなの党」には、民主党鳩山内閣以上に期待できない。沖縄県民は民主党には失望しているが、自民党には絶望している・・・という話があるが、「みんなの党」も自民党と同じで、沖縄県民は絶望せざるをえないだろう。いずれにしろ、沖縄県民は、今や、日本政府からの「独立戦争」覚悟の上で、米軍基地移設問題に取り組む段階に来たと言っていい。




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