文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

わが畏友・稲村公望氏の近況について。

元郵政官僚で、「小泉・竹中構造改革」に反対し、とりわけ日本郵政公社専務理事時代には徹底的に「郵政民営化」に反対し続けたために、「小泉・竹中構造改革」一派から目の敵にされ、日本郵政公社からも追放されるという憂き目に会いながらも、「月刊日本」や「サンデー毎日」等を舞台に、一民間人として「郵政民営化見直し」を求めて言論活動を続けてきた稲村公望氏(現在中央大学客員教授)が、先月末に突然、心臓発作で倒れ、病院に運ばれ、文字通り死線を彷徨った挙句、三回の手術の結果、どうにか一命を取りとめ、最近、無事退院できて、現在、体力回復を目指して自宅療養中である。稲村氏とは、同郷(鹿児島)で、しかも同年代ということもあり、もちろん思想的にもともに「小泉・竹中構造改革」反対派ということもあり、親しくさせていただいるのだが、普段の言動や振る舞いなどから、まさか、突然に病で倒れるとは予期していなかったので、病院から電話を貰った時には、「何か事件にでも巻き込まれたのかな?」と驚いたが、よく考えてみると年齢的にも、お互いにそういうことはあってもおかしくない歳なので、最悪の事態に至らなかったことを、あらためて良かったと思い、自分を含めて健康であることを実感した次第だ。稲村氏は、鹿児島ラサール高校から東大法学部を卒業し、郵政省に入り、2003年4月には郵政公社発足とともに理事に就任。昨年の政権交代選挙では、国民新党から「郵政民営化見直し」を訴えて立候補もしている。その後、政権交代を経て、日本郵政株式会社の社長の西川氏を筆頭にほぼ全役員が更迭され、「郵政民営化見直し」派へ入れ替わった時に、亀井静香郵政担当大臣の口から有力候補として名前が上がっていたにもかかわらず、何処からか圧力がかかったらしく、さすがの亀井大臣の推薦にもかかわらず、その話は立ち消えになった。「小泉・竹中構造改革」や「郵政民営化」に反対し、長い間、「郵政民営化見直し」の論陣を張っていた者たちにとって、とても残念な結果に終わったわけで、政権交代は実現し、亀井大臣等の手で「郵政民営化見直し」は着々と進められつつあるとはいえ、まだまだ本格的な「郵政民営化見直し」へは前途多難と言わなければなるまい。さて、稲村氏と言うと徳之島生まれであり、徳之島と言えば、いわゆる徳之島が普天間基地の移設先としてマスコミで話題になっている、ちょうど同じ時期であり、稲村氏のことが気になっていた頃だった。徳之島移設は、徳之島住民の強烈な反対にあって立ち消えになりそうだが、郵政官僚として沖縄勤務も長く、また同じ琉球民族の一人で、沖縄問題にも詳しい稲村公望氏の現場復帰が待たれる。ちなみに「月刊日本」6月号には、早くも病床からと思われるが、沖縄普天間基地移設問題や徳之島問題を扱った「今こそ、自立・自尊の日本を!」と題する長編論文を発表している。
(写真は、四月二十日、見舞いに訪れた亀井静香郵政・金融大臣と・・・。「通信文化新報」より)








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