文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

鳩山は総理の器ではなかった。沖縄県民のためにも鳩山政権は速やかに総辞職せよ。(右写真、県外・海外移転を小沢氏に訴える沖縄代表)

dokuhebiniki2010-03-25

鳩山首相は、支持率下落の原因が小沢一郎幹事長の「政治とカネ」問題にあると考えているようだが、実は鳩山政権の支持率下落の根本原因は、鳩山首相自身の指導力不足と、沖縄米軍基地移設問題に見られるような人間的な「友愛精神の欠如」(笑)にあることは明白である。僕は、何回も鳩山首相の、沖縄米軍基地移設問題における決断力と処理能力を評価するような書き込みを繰り返してきたが、本当のことを言うと、それは僕の空想的な願望であって、ここで正直に言わせてもらえば、まったくその決断力も指導力も評価していなかった。むしろ沖縄米軍基地移設問題において、沖縄県民に対する冷酷無残な裏切り発言を見ていて、鳩山首相は沖縄のことも沖縄県民のことも、まったく考えていないのだ、と思っていた。沖縄米軍基地移設問題が暗礁に乗り上げている最中、鳩山首相と鳩山夫人のツーショット写真を、マスコミを通じて、何回、見せられたか解らないが、その能天気なツーショット写真を見せられる度に、「この総理は、やる気はあるのか?」と、絶望的な気分になったものである。おそらく政権交代民主党政権に期待していた日本国民の多くが、似たような心境だったのではないか。鳩山首相は、指導力不足を、検察やマスコミと連動しての「小沢はずし」で補おうとしいるよううだが、むしろその検察やマスコミに迎合するかのような「小沢はずし」の試みが、皮肉なことに鳩山政権の支持率をさらに急落させている。今回の「生方幸夫盗聴テープ事件」への対応と処理を見ていても明らかなように、鳩山首相は、「生方幸夫」の小沢批判の言動を擁護し、しかも「生方幸夫」に同調し、反党的発言を繰り返す枝野某大臣を放置したまま、逆に「生方幸夫続投」という決断を、小沢一郎幹事長サイドに無理矢理、飲ませることによって、「俺は優柔不断ではないぞ…」「豪腕・小沢を屈服させたぞ…」とでも言うかのように、マスコミ向けに指導力を発揮したつもりになっているかもしれないが、その肝心の副幹事長続投が決まった「生方幸夫」が、昨日開かれた「常任委員会議」ニは無断欠席で、その同じ時間に、自ら売り込んでテレビ出演し、小沢批判や執行部批判を繰り返しているというのだから、鳩山政権の支持率アップどころか、さらに傷口を広げることになっている。鳩山政権発足時の「藤井財務大臣」応用からはじまり、小沢幹事長が検察やマスコミに攻撃され、政治生命すら危うくなっている時、そのタイミングを狙って「枝野行革刷新大臣」応用したり、そして今回の支持率アップを狙った「生方幸夫解任撤回」工作に至るまで、鳩山首相には、そもそも政治センスが欠如しているだけでなく、人を見る目もないと言うべきだろう。さて、昨日は、亀井静香金融大臣の郵政民営化見直し法案に関する発言、特に「預金限度額(二千万へ引き上げ)」発言等に関しても、鳩山首相は亀井発言を否定するようなコメントを述べていたし、また小沢幹事長に関しては、小沢幹事長が拒絶していた「仕分け作業チーム」への新人議員の応用を、弱味につけ込んで、ここぞとばかりに宣言して「マスコミ受け」を狙っているようだが、いずれにしろ連立を組んでいる重要閣僚や、鳩山政権を実質的に支えている豪腕幹事長を、後ろから袈裟斬りにするような言動を繰り返すとは、狂気の沙汰というしかない。速やかに総辞職すべきである。


■小沢氏「県民への約束」 普天間県外移設で・・・(共同通信)



民主党小沢一郎幹事長は24日午後、沖縄県選出の同党国会議員や連合沖縄幹部らと相次いで国会内で会い、米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)の県外・国外移設実現に向けた要請を受けた。出席者によると、小沢氏は、鳩山由紀夫首相が先の衆院選で「最低でも県外移設」と発言したことを念頭に「県民に約束した感じになる。自分が政府に意見を言うことはできないが、要望はしっかり伝える」と述べた。

 一方、鳩山首相は夜、記者団に「一番大事なのは危険性の除去だ。それを極力急がねばならない」と述べ、移設に並行して部隊や訓練の県外移転に取り組む考えを強調。返還後の用地の扱いに関しては「地権者に戻すのも一つだが、他の方法もゼロベース(での検討)の中に入っている」と、継続使用の可能性に含みを持たせた。

 民主党沖縄県連代表の喜納昌吉参院議員は小沢氏との面会後、記者団に県内移設となった場合について「公約を守れない内閣がどうして存在できるのか。交代した方が党の未来にいい」と述べ、内閣総辞職を求める考えを示した。

http://www.47news.jp/CN/201003/CN2010032401000943.html


よろしければ、応援のクリックをお願いします。


人気ブログランキングへにほんブログ村 政治ブロへ


■「無党派」氏から寄せられたコメントを以下に再録します。是非、ご一読を。

無党派層


普天間基地の移設問題は鳩山政権の数多くの失策の一つに止まるだけではない。
この国の歴史に深い深い傷跡を残す汚点となるであろう。
戦中、戦後一貫して重荷を背を負わせてきた沖縄県民に更に血と涙を流させ続けようとするのか。
様々な問題があることを認識せず、不退転の決意もないまま、自らの安易な口約束でもって沖縄県民に夢をみさせておいて、幾ばくかもしないうちに方針転換を行い、沖縄県民を奈落の底に落とし込む。
下手なアリバイ作り、ロジックでもって政権を維持しようとするその愚劣さとその薄っぺらさが透けて見える。
鳩山及び鳩山側近が保身を計ろうなどと考えているその身勝手さには身の毛がよだつ思いでいっぱいだ。
もし鳩山は内心、自らが総理を辞任することを考えているとしても、そんなもの沖縄県民が味わう屈辱感、今後も味わい続けるものと等価交換となりえるものではない。
県内移設としたいのであれば即刻、衆議院を解散し改めて信を問うべきだろう。』(2010/03/25 08:59)