文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

政治ジャーナリストは、何故、信用できないのか?

最新号の「週刊文春」(3月11日号)に、テレビや週刊誌等でよく見掛ける三人(上杉隆伊藤敦夫、塩田潮)の「政治ジャーナリスト」と称する連中が登場し、オザワ事件の内幕や鳩山政権の内幕等について語っているが、いわゆる「文春ジャーナリズム」を代表する「週刊文春」という舞台が舞台だけに、小沢一郎幹事長や鳩山由紀夫首相、あるいは民主党政権に対する批判的、嘲笑的な発言に終始しているように見えるが、その中でも特に、例の検察の暴走批判に異常な情熱を燃やして、一部で拍手喝采を浴びている「週刊朝日」を舞台に、オザワ事件で逮捕された石川議員の女性秘書に対する取り調べで人権侵害的な不当な取り調べが行われたことを、告発したり、「記者クラブ廃止」問題を追究したりして、「検察」批判や「マスメディア」批判の急先鋒として、一種の「時の人」扱いされている上杉隆だが、その上杉の二枚舌的な発言には失望した。上杉は、驚くべきことに、こんなことを言っている、「小沢さんは政倫審など国会の場で説明すべきだと思います。しかし、小沢さんの記者会見に出席して話を聞いている限り、本人はまったくその気がない」「支持率の低下が止まらないなか、鳩山首相が小沢さんを切ることができれば、これ以上ない政権浮揚策になります」と。僕は、この上杉発言を読んで、この人は、政権交代の意味も、東京地検特捜部が「デッチアゲ」や「リーク報道」など承知の上で、小沢一郎を執拗に追究し、テレビや新聞を使って「金権政治家・小沢一郎」というイメージ操作を繰り返しなから、「小沢潰し」に執念を燃やす意味も、まったく分かっていないと思う。あるいは、わかっていて、こんな発言をしているというのであれば、その「二枚舌」は明らかであり、この人が「政治ジャーナリスト」として、まったく信用できないということが、よく分かる。今頃、「もっと説明責任を果たすべき…」とか「小沢幹事長辞任で政権浮揚を…」とか、「小沢潰し」、あるいは「民主党政権潰し」に直結するような話を、つまり検察やマスコミ、そして自民党が垂れ流している「小沢潰し」のための謀略情報を、肯定的に語るに及んで、この人の政治評論なるものが、どういうものであるかが分かるというものだ。要するに、「売れるものなら何でもあり…」ということだろう。