文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

「小沢不起訴」が意味するもの。


「小沢不起訴」情報が、昨夜からテレビやネットを中心にマスコミの世界を駆け巡っているわけだが、それと同時にマスコミの「小沢報道」のトーンが急激に下がり、あたかも「小沢不起訴」というビッグニュースを隠蔽するかのように、テレビの話題はもっぱら大相撲の「朝青龍暴行事件」や「理事選挙騒動」、あるいは「増田俊男事件」の方に移りつつあるが、これは「小沢不起訴」報道の加熱が、必然的に「検察の暴走」批判と「マスコミのリーク報道」批判、あるいは「マスコミのCIA支配」批判へと直結することを恐れているからだと思われる。毎朝、テレビ報道関連番組に登場する新聞社系の自称「政治評論家」達の顔が冴えないだけではなく、なんとなく間抜けに見えるのもそのせいだろう。それにしても、自称「政治評論家」というのは、どうして、こうも馬鹿ばっかなのだろうか。二回目の「小沢事情聴取」の情報に浮き足立って、即「小沢起訴」、あるいは「小沢逮捕」と勘違いし、「いよいよ俺たちの時代が来たぞ…」というわけで、ここぞとばかりに一斉蜂起した「渡部木瓜老人」一派の「七奉行」の皆さんほど、一日もたたないうちに「天国から地獄へ」と突き落とされたわけであるから、気の毒な人たちはいないだろう。では、その「小沢不起訴」とは何か。東京地検特捜部は、あるいは検察幹部たちは、「検察の完敗」を意味する「小沢不起訴」という結論を、何故、選んだのか。犯罪を立証するだけの証拠が集まらなかったからだろうか。僕は、そうではないだろうと思う。一昨日(2/2)、小沢一郎幹事長は、キャンベル国務次官補と会談して和気藹々と懇談したらしいが、おそらくここらあたりに、本当の理由があるのではないだろうか。実は、アメリカの情報機関が積極的に動いて、日頃、飼い馴らしておいた検察とマスコミ、あるいは保守政治家たちを総動員し、「小沢はずし」を狙ったが、予想外の日本国民からの検察批判、マスコミ批判の声の大きさに恐れをなして、仕方なく作戦変更を迫られ、そして傷つかないうちに引き下がったというのが真相なのではないか。もっと具体的に言えば、意志薄弱なはずと予想していた鳩山首相が、世論に後押しされる形ではあるが、意外にも、「小沢起訴」、あるいは「小沢逮捕」の場合には、「指揮権発動も辞さず」と強く決意していることを察知したからではないのか。東京地検特捜部もマスコミも、やるだけのことを、すべてやったにもかかわらず、突然、ハシゴをはずされたのは、日本国民の世論と鳩山首相の胆力の為と見ていいだろう。いずれにしろ、いい見物であった。






産経新聞「キャンベル氏が小沢氏に直談判
2010.2.2

米国のキャンベル国務次官補(右から2人目)と会談する民主党小沢幹事長(左端)。右端はルース駐日米大使=

産経新聞



2日午後、国会 米国防総省の「4年ごとの国防計画見直し」(QDR)発表に合わせるように、日米両政府は2日、外務・防衛当局の局長級による日米安全保障高級事務レベル協議(SSC)を開き、同盟深化協議を本格化させた。キャンベル米国務次官補(東アジア・太平洋担当)は民主党小沢一郎幹事長と直談判し、米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)移設問題で生じた亀裂を修復する筋道を探った。だが、鳩山政権は安保政策でなお迷走を続け、事態打開の糸口は見えない。(加納宏幸)

 「私どもは二国間の同盟をさらに強化するための再確認をしている。これはアジアにおける米国の政策の核心となるものだ」

 キャンベル氏はSSC終了後の2日午後、国会内の民主党幹事長室で小沢氏に訴えた。米政府高官が国会に出向くのは異例だが、オバマ政権きっての知日派として、鳩山政権の最高実力者である小沢氏のメンツを立てようと考えたようだ。

 会談は1時間に及んだが、冒頭発言以外は一切非公開。事後説明も小沢氏の意向で中止になった。小沢氏はキャンベル氏を衆院玄関まで丁重に見送り、キャンベル氏は記者団に「ナイス・トークス(いい会談だった)」とほほ笑*んだ。

 会談で普天間問題が話題に上ったことは間違いない。米側は閣僚の発言不一致に不快感をあらわにし、小沢氏だけが事態を打開できると踏んでいる。キャンベル氏の“表敬訪問”には小沢氏の腹を探る狙いがあるようだ。
(産経新聞)

 民主党小沢一郎幹事長は2日、国会内でキャンベル米国務次官補(東アジア・太平洋担当)と約1時間にわたり会談した。会談は米側から求めた。米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)移設問題で、与党の実力者である小沢氏の意向を探り、打開策を見いだすために接触を求めたとみられる。

 会談の冒頭、キャンベル氏は「日米同盟はアジアにおける米国の政策の核心となるものだ」とあいさつ。会談終了後、キャンベル氏は「日米関係について一般的な話をしただけだ」と語り、内容双方とも明かさなかった。会談にはルース駐日米大使が同席した。
・・・(毎日新聞)



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