文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

昨日、JR総連学習会で講演。

昨日、品川区大崎の某所で、全国から集まったJR総連の幹部たちを前に、「沖縄集団自決問題と保守論壇」というテーマで講演…。JR総連(全日本鉄道労働組合総連合会)と言えば、僕の世代だと、すぐに「クロカン」や「革マル」、あるいは「松崎氏」のことを連想して、労働組合とは言っても、左翼過激派的なイメージが強いが、僕は労働組合運動の現場をよく知らないので間違っているかもしれないが、今ではだいぶ穏健な労働運動組織になっているようだ。ところで、僕は、「沖縄集団自決」における曽野綾子小林よしのりの言論活動を一つのケーススタディとして、「保守論壇は、いまや、マンガ論壇と化している。」「自民党が自滅しようとしているが、それは保守論壇の劣化と深く連動どうしている。」「そもそも社会党が自滅したのも左翼論壇の劣化と無縁ではなかったはずだ。」「保守論壇の活性化のためにも労働組合は頑張ってもらいたい。」というような話をしたが、若い現役の労働運動の闘士たちが、僕の話を、どのようにう受け止め、どう理解してくれたかは、当然のこととはいえ、かなり微妙なのわけだが、むしろ最近の、マンガしか読まないような愚鈍な保守青年や保守老人たちよりも、つまり難解な本を読むのが苦手な保守系の者たちよりも、左翼理論雑誌「情況」を傍線を引きながら読んでいる若者もいて、思想的には遥かに生き生きとしていたように思った。例によって例の如く、日教組批判や自治労批判を「馬鹿の一つ覚え」のように繰り返している、つまり物事を深く考えたことのない最近の「保守論壇や保守ジャーナリズム」のワンパターンの言説にはウンザリする。そう言えば、先週、土曜日、日本保守主義研究会の季刊誌「澪標」編集長で、京都大学博士課程に在学中の早瀬善彦君が上京中で、会いたいという電話をいただいたので、またまた高田馬場の某居酒屋での岩田温君(拓大客員教授)を中心とする「日本保守主義研究会」の若者たちの飲み会に後から参加させてもらったが、彼等は、実に勉強熱心で、学問的にも思想的にもかなり深く且つ広く、いわゆる昨今、巷に溢れている無知無学を絵に描いたような「保守青年」や「保守老人」とは、同じ保守とは言っても、相当に隔たっている。「左翼も嫌いだが、最近の馬鹿保守も嫌いだ・・・」という彼等に、硬直して思想的にも堕落した昨今の保守論壇の「死と再生」を、つまり「保守論壇や保守ジャーナリズムの活性化」を期待したいものである。




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