文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

パチンコ右翼・小林よしのりに告ぐ!!! 「ウィグル」事件を見よ!!! あれは、明治政府がアイヌに対してやったことだよ。


ウイグル暴動」と書くのは誤りであり、すでに「ウイグル暴動」と書いたり話したりする時点で中国政府のウイグル族弾圧に加担していることになり、つまるところ、この事件を中国サイドから政治的に見、中国政府を擁護していることを示しているのであって、正確には「ウイグル事件」とでも書くべきだろう。あれが「暴動」か「独立運動」、ないしは「抵抗運動」かどうかは、見る立場、語る立場によって変わってくるのだ。日本のマスコミが一斉に「暴動」と書きつつ、中国が行っている「軍隊の導入」「漢族の大量移殖」「北京語の強制」…などによる同化政策民族浄化政策を批判しようとしても、無理というものであろう。「ウイグル暴動」と書いたり話したりした時点で、すでに中国政府の「言説の政治学」に加担させられていることに気づくべきだろう。僕は、かなり以前に、某書評新聞に、韓国済州島の反政府抵抗運動を、マスコミの報道に倣って、「四三暴動」と書いてある団体から激しい抗議を受け、正確には「四三事件」と書くべきだと教えられたことがあるが…。つまり「暴動」という呼称は、当時の韓国軍事政権から見た呼称であって、それを市民や住民サイドから見れば、「暴動」ではなく、市民や住民の政府への「抵抗運動」、ないしは「抗議運動」と呼ぶべきだというのだ。つまり、「暴動」という言葉を使うか使わないかによって、その人の政治的立場を表明していることになるのである。僕は、当時はそれほどの自覚もなしに、漠然と「四三暴動」と書いたわけだが、「暴動」と書くか「事件」と書くかで、その政治的意味は大きく違ってくる。というわけで、「ウイグル暴動」と書くということは、ウイグル人たちの民族としての命懸けの抵抗・運動を無視し、彼等を単なる暴力集団とみなすということになる。ここは、「ウイグル暴動」という表現は即刻中止し、「ウイグル事件」と書くべきだろう。しかし中国政府に気兼ねする各国の政府やマスコミは…。

ウイグル暴動】独立派封じに宣伝を強化 外国メディアに便宜供与



【北京=伊藤正】中国新疆ウイグル自治区ウルムチで発生した暴動は、ウイグル族住民の「漢族支配」への抗議行動が、厳しい規制を受け爆発した点など、昨年3月のチベット騒乱と共通性がある。しかし中国当局は今回、外国メディアの取材に便宜供与するなど積極的な宣伝活動を展開、チベットのときとは対照的な対応をした。北京の外交筋は「独立派抑圧政策への自信の表れ」とみている。

 現地からの情報では、今回の事件は、広東省で起こった漢族とウイグル族労働者の衝突で地元警察の対応に不満を持つウルムチ大学の学生の抗議デモが発端だった。それに住民が加わり、警備側と衝突、デモ側に死傷者が出たため、暴徒化したという。

 チベット騒乱も、平和的デモをした少数のラマ僧が拘束されたことが事件の発端になった。新疆ウイグル自治区チベット自治区とも警備当局は、民族対立に火がつくのを警戒、常時厳重な警備態勢を敷き、過剰な実力行使に出る傾向がある。

それは、分離独立運動に対する中国政府の極度の警戒心に基づいている。チベット事件ではダライ・ラマ14世率いる亡命政府、ウルムチ事件では、在外ウイグル人組織「世界ウイグル会議」(ラビア・カーディル議長)をそれぞれ事件を扇動し、分裂を図る首謀者と決めつけ非難した。

 チベット事件は、国際的な非難を招き、北京五輪(昨年8月)を控えていた中国政府を窮地に陥れた。聖火リレーは各地で妨害を受け、五輪開会式への各国首脳の出席にも影響が及ぶ気配が強まった。

 その一因は、騒乱報道の規制が裏目に出たことだ。外国メディアは、現地取材を封じられたが、チベット住民や外国人旅行者ら撮影の映像が動画サイトにいち早く流れ、携帯電話情報を基にした亡命政府側の広報で、武力弾圧のイメージが世界に広がった。

 今回はその経験を生かした宣伝が行われた。国営新華社通信は5日夜、暴動発生を速報、翌6日には死傷者数を刻々伝え、現地指導者の談話なども詳報。国営CCTVは6日午前には、ウルムチ市内の暴動場面を放映。同時にインターネットを遮断、海外との通話やメールも規制した。

チベット、新疆で過去何度も取材規制や妨害に遭ってきた外国人記者を驚かせたのは、中国当局がメディアセンターを開設、対外通信や市内取材を認め、当局撮影の映像も提供したことだった。7日の中国外務省定例会見では、暴動場面を収めたDVD2枚が各社に配布された。

 警備側の発砲はあったか、死傷者にウイグル族は何人いたか、などが不明なまま、漢族住民が無差別に襲撃されたといった当局側の「情報」に基づき、中国国内メディアが大々的に報道、その効果と影響は海外にも及んでいる。

 米国はチベット事件当時とは違って、「強い懸念」表明にとどまり、主要国首脳会議(G8)に出席する胡錦濤国家主席も安(あん)堵(ど)しているに違いない。その間にも「分裂陰謀」に加担した「暴徒」狩りが熾(し)烈(れつ)に続いている。

(msn産経 7月7日)

ウイグル暴動】「われわれは記者だ」「殺せ」 人民日報記者が襲撃される
2009.7.9 12:54


9日付の中国紙、京華時報によると、緊張状態が続く中国新疆ウイグル自治区ウルムチ市内で8日未明、取材を終えて宿泊先に戻ろうとした中国共産党機関紙、人民日報の記者らが100人以上の暴徒に襲われ、記者1人が割れたガラスで手にけがをした。車も激しく壊されたが脱出、最後は駆けつけた警察に守られ、約4時間後に宿泊先に戻った。

 記者らは2台の車に分乗、市内の交差点付近で、手におのや刀、鉄棒などを持った暴徒に取り囲まれた。「われわれは記者だ」と言ったが、暴徒側は「殺せ」などと叫びながら車を壊し始めたという。他にも多数の車が襲われた。京華時報は、暴徒がウイグル族か漢族かは伝えていない。(共同)


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9日、ウルムチ市内を示威行進する、武装警察隊員を満載したトラック(野口東秀撮影) 




中国、「暴動の黒幕」と烙印=「ウイグルの母」への批判強める
7月9日7時20分配信 時事通信



 【北京9日時事】中国新疆ウイグル自治区ウルムチで起きた大規模な暴動を扇動したとして、中国当局は、亡命ウイグル人組織「世界ウイグル会議」議長で米国在住のラビア・カーディルさん(62)への批判を強めている。中国におけるウイグル人の人権擁護を訴え、ノーベル平和賞候補として名前が挙がったこともある「ウイグルの母」。中国メディアは「暴力事件を舞台裏で操る黒幕」と烙印(らくいん)を押し、非難キャンペーンを始めた。 



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