文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

鳩山新代表は人事で失敗する?


民主党代表選挙の直後に、選挙結果を見て小沢一郎氏は、「大勝だな」と語ったそうだが、はたしてこの選挙結果を受けて鳩山新代表が、どういう人事をするかに焦点が移って来たわけだが、党内に対して全方位外交(友愛)を展開しようとしている鳩山新代表に、この難局を乗り切って政権交代を実現できるような人事が断行できるだろうか、という点になると、疑問と不安だらけと言ったほうがいいかもしれない。つまり、前回の党首就任の際、中野寛成氏(旧民社党)を幹事長にした論功行賞人事の事を指していると思われるが、しきりに「前回は人事で失敗した」と繰り返す鳩山新代表は、人事がトラウマとなっており、人事に神経を使いすぎるあまり、敵陣営のことまで考えすぎて、今回もまた人事で失敗する可能性がきわめて高いと推測される。あれだけの激しい党首選を繰り広げたのだから、あっさり「ノーサイド」といくわけはなく、率直に言ってここは、冷酷無残とも言えるような報復人事を、電光石火、断行し、党内を震え上がらせるぐらいの度胸がなければ、一兵卒として戦場で命がけの死闘を演じた兵隊たちに示しがつかないだけでなく、反乱分子に対してもケジメがつかなくなり、事あるごとに、同じような反乱劇が何度も繰り返され、党内はグチャグチャにななるであろう。「ハタモノ(スケープゴート)を作り出す能力がなくなれぱ、自らがハタモノ(スケープゴート)にされる…」のが権力の本質なのである。さて、さっそく、13日に鳩山氏と密かに会談し、人事に関する密約を交わしたらしい「才あれど徳なし」の見本・菅直人氏らが「小沢はずし」を画策しつつ怪しい動きを始めているようだし、一方では、優柔不断な新代表の胸の内を見透かすように、さかんに「岡田幹事長」説が流され、しかもそれに対して「実権のない幹事長なら受けない」と岡田サイドが言っているという噂が流れるぐらいだから、要するに鳩山新代表は実質的に人事の主導権を放棄しているわけで、つまり指導力不足と政治的未熟さを露呈しているわけで、人事における肝心要の「小沢一郎」の処遇いかんによつては、一触即発の危機に、つまり政権交代どころか、民主党自体が吹っ飛びかねない危機的局面を迎えることになるかもしれない。そして民主党は、自民党の思う壷と言っていいいだろうが、みんな仲良くワイワイガヤガヤの元の学芸会・学級会なみの万年野党へと落ちていくかもしれない。さて、そこで小沢氏の対応だが、僕が前から予測しているように、早晩、小沢グループは、幼児化した民主党新執行部を見捨てて、亀井静香氏等の国民新党鈴木宗男氏の新党大地、渡辺グループ、新党日本、さらに自民党の一部と連携して、政界再編を仕掛けていき、本格的な連立政権を目指すのではないか、と思われる。今回の内紛劇を力で強引に押さえ込んだ小沢一郎小沢グループだが、勝ったとは言いながら、民主党議員の政治的な幼児性と未熟性に愛想を尽かしているはずで、要するに、小沢一郎の判断一つで、民主党による政権交代の可能性はもうほとんど無くなると見ていい。鳩山新代表が、あるいは民主党が、政治的に生き残る道は、マスコミや自民党が必死で妨害・排除し、潰そうと躍起になっている「小沢幹事長」応用しかないが、しかし、優柔不断なブリッコ政治家・鳩山氏には、その決断が出来そうもない。


【鳩山新代表】人事の焦点は「小沢封じ」 (2/5ページ)
2009.5.17 00:38産経新聞

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 出席者の一人は「菅さんは鳩山新体制になった後に、小沢さんの影響力が残ることを心配していた」と証言する。代表選の行方は鳩山有利とみられたが、党内外で「小沢は鳩山を代表にして院政を敷くつもり」「鳩山は小沢の傀儡(かいらい)」などの声も飛び交っていた。

 別の出席者は「菅さんは代表時代の15年に自由党と合併し、小沢さんを民主党に入れたことを反省している」とすら語った。

 その菅の表情が目に見えて明るくなったのは、13日午前に、国会内でひそかに鳩山と会談してからだ。

 関係者によると、この場で菅と鳩山は小沢を幹事長にしないことで一致し、それを条件に菅は鳩山の支援に回ったという。

 また、鳩山は、「私は代表と選挙対策本部長を兼務するつもりだ」とも明かしたとされ、「権力の源であるカネと人事を小沢から引きはがすことを意味する」(関係者)とみられる。
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