誰が中川・バチカン情報を垂れ流しているのか?

昨年、小沢民主党党首と福田自民党総裁の大連立密談が発覚し、大連立構想そのものが雲散霧消してしまった事件があったが、あの時、不可解だったことは、大連立密談発覚後に、大連立密談の仕掛け人と思しき人物の関係者周辺から、一方的に大量の「タメにする…」内部情報や個人情報が意図的に漏洩され、ここぞとばかりに、民主党批判、あるいは小沢一郎批判が政治的な情報工作の一環として画策されたことであったが、今回の「中川財務大臣辞任劇」においても、この「酩酊事件」事件の仕掛け人と思しき人物の関係者の意図的な情報漏洩による事件の真相の隠蔽工作なのかどうか分からないが、「中川財務大臣辞任劇」に追い討ちをかけるように、問題の記者会見直後の中川昭一氏のバチカン視察をめぐるバチカン不祥事が、同行した関係者の口から、続々と暴露され、それを日本のマスコミは「日本の恥だ」と騒いでいるわけだが、はたして事件の仕掛け人たちは、バチカン当局ですら「別に問題はない…」と言っているにもかかわらず、この相次ぐ情報暴露によって、何を目指そうとしているのだろうか。おそらく、単に中川昭一氏個人の政治的失脚や政界から追放をねらったものではないだろう。たぶん、自民党から民主党への政権交代、つまり自民党の政権からの離脱という予測を前提に、民主党政権の阻止、あるいは民主党と自民党との大連立の模索、もしくは政界再編…、要するに、何らかの形での自民党の延命工作という目標の下に動いていると思われるわけで、であるとするならば、彼らの当面の目標は、「麻生おろし」による自民党の総理総裁の首の挿げ替えであり、その時の麻生太郎に代わるピンチヒッターは、民主党の小沢一郎氏の「囲碁仲間」である「ゾンビ与謝野」というわけだろう。しかし、渡辺恒雄読売新聞会長、森元首相、山崎拓元幹事長、青木幹雄前参院議員会長等、要するに政治的な原理原則とは無縁な二流の政治屋・政治ブローカーが仕切る、これらの陰険姑息な裏工作は、今回もまた大失敗に終わるだろう。麻生政権は、たとえ麻生政権でなくとも自民党政権であれば、どのような政権であろうと、すでに次の総選挙の「敗北」と「下野」は織り込み済みなのだから、無駄な抵抗や、醜悪な悪足掻きはやめて、正々堂々と正論を主張し、「かんぽの宿」疑惑追及に見られるように、やるべき政策を果敢に実行した上で、静かに退場していくべきだろう。ともあれ、読売新聞と日テレは、「酩酊記者会見」の直前に、中川財務相を囲んでの「打ち上げ会」に同席し、「中川財務大臣辞任劇」を演出したかもしれない二人の女性記者から、女性記者の関連情報を削除するなどという姑息なことをやっていないで、「事件の真相」を詳細に事情聴取し、情報公開すべきだろう。

■渡辺恒雄読売新聞グループ本社会長の政界工作。

自民の森・青木氏ら会談「麻生首相では選挙にならない」
2009年2月19日1時1分

　自民党の森元首相と山崎拓元幹事長、青木幹雄前参院議員会長らが１８日夜、東京都内の日本料理店で会談した。出席者によると、中川昭一財務相の辞任を受けて「麻生首相の下では選挙にはならない」など、複数の出席者が次期衆院選は厳しいとの認識を示したという。会合には、渡辺恒雄読売新聞グループ本社会長らも同席した。

■亀井静香氏：連立政権見据え民主と政策合意策定へ

亀井静香氏：連立政権見据え民主と政策合意策定へ…講演

　国民新党の亀井静香代表代行は２１日、名古屋市内で講演し、民主党の小沢一郎代表と、次期衆院選後の連立政権を見据え、憲法問題を含めた政策合意を策定することで大筋合意したと語った。

　亀井氏は２０日、東京都内で小沢氏と会談。「選挙ばかりにバタバタして急に国内政策を作れない。今のうちに３党で取り組むべきだ」と指摘。連立政権に向け、民主、社民、国民新３党で「大枠の政策合意」を作ることで大筋合意したという。

　また憲法９条の解釈を巡っても、３党の共通見解確立に向けて意見交換を深めるべきだとの認識で一致。亀井氏が「社民と安全保障政策などで違いがあっても相互の溝は埋められる」と述べたのに対し、小沢氏は「社民党は大事だと思っている」と応じたという。

【小山由宇】

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090222k0000m010051000c.html

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