文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

曽野綾子と桜井よしこーー「おばさん保守」は、何故、政治家に「お説教」を垂れたがるのか?


「SAPIО」最新号の巻頭で、大江健三郎が『沖縄ノート』の中で使った「罪の巨塊」という言葉を、「罪の巨魁」と誤読し、保守論壇に「罪の巨魁」という言葉を流布させ定着させた「誤字・誤読」事件の元凶である作家の曽野綾子が、自らの犯した「誤字・誤読」問題を黙殺し放置したままで、なんと、麻生総理の語尾を延ばす言葉遣いと喋り方を、つまり日本語の使い方を批判し、麻生総理も、戦後のいい加減な日本語教育を受けた世代だろう、だから自民党は駄目なのだ、と言わんばかりに、そして、いかにも日本語を大事にする作家らしく(笑)、厳しく「日本語の乱れ」を指摘し、説教している。ひたすら自民党を擁護し、返す刀で民主党やその他の野党、あるいは一般大衆を、「甘ったれるな」「アフリカの飢えた子供たちを見よ」「総理大臣の批判は誰にでも出来る」などと、わけのわからない論理で批判・罵倒してきた保守派論客の曽野綾子が、ついに自民党の解体の危機、自民党の政権離脱の危機を目前にして、今こそ自民党自民党選出の総理大臣を擁護し応援し、自民党と心中するのかと思っていたら、なんと、驚くべきことに、自民党の総理総裁を、その日本語能力をダシにしつつ、批判・罵倒し始めたようだ。あたかも、これまでも、公平中立な立場から評論活動を展開したかのような口ぶりに、思わず吹き出してしまったが、いよいよ「保守おばさん」たちも、自民党崩壊を前に、微妙に立ち位置わ変え始めたように見える。それにしても、保守論壇で活躍する「保守おばさん」たちは、どうして、こうも簡単に、自らの無知無能無学を恥じることなく、政治家たちに向かって、幼稚な「お説教」を垂れたがるのだろうか。ことあるごとに、政治家たちに、大真面目に、高見からお説教を垂れることで有名な桜井よしこは、今年も正月早々から、「麻生首相に申すー今こそ戦後体制を正せ」(産経新聞1/8)を書いているが、そうは言っても自己満足もいいところで、誰も聞く耳は持たないだろうと思うのだが、実際はそうではないらしく、曽野綾子桜井よしこなどの「保守おばさん」たちが垂れ流す幼稚な、初歩的な井戸端会議的政治漫談を、自民党の政治家たちは真に受けているらしく、その結果が、今の自民党の悲惨な現状をもたらしているのだが、その因果関係にも気づかないらしい。自民党の解体と崩壊は、誰が見ても身から出た錆が原因なのであって、自滅以外のなにものでもないのだが、その原因が、「保守おばさん」たちの幼稚な「お説教」ブームと、その「お説教」を真に受ける自民党議員たちのマザコンぶりにあるとは、なんともしまらない話である。というわけで、政治家たちよ、とりわけ自民党の政治家たちよ、自民党が解党的危機に直面し、もはや逃げ道がなくなった今こそ、「保守おばさん」や「マンガ保守」のような似非文化人たちの稚拙な政治漫談的「お説教」など、どうせ耳を傾けたところで時間の無駄なのは目に見えているから、一切を無視黙殺して、自らの政治的信念と覚悟に基づいて熟慮断行、そして行動してもらいたい。少なくとも、僕は、二度の総裁選敗北を乗り越えて、一度は一切の役職を拒否し、もくもくと地方遊説を続けた上で、あらためて総理総裁の椅子を勝ち取った麻生太郎という政治家を、曽野綾子桜井よしこ、あるいは小林よしのり等、誰にでもわかるような、安っぽい「歴史観」や「国家観」を声高に反復するだけの、口先だけの似非文化人たちよりは、政治思想的にはもちろんのこと、人間的にも高く評価している。




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