文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

「年金テロ事件」は、何故、終わったのか?

「年金テロ事件」は、実行犯として出頭・自首してきた40代の無職男・小泉毅と称する男の自白や証言をもとに、30数年前に可愛い愛犬を保健所に殺された40代の無職男が、愛犬の仇討ちのために、保健所の元締めと勘違いして、元厚生事務次官を次々と殺傷したということで、一件落着ということになったようであるが、明らかにこの自白中心の物語には、無理があるわけで、おそらく誰も本気でこの物語を信じていないにもかかわらず、警察もマスコミも、これ以上の事件の追跡、あるいは事件の背後関係の分析などをする気配はなく、むしろ事件の幕引きに躍起になっているように感じられるが、まことに不思議なことである。僕は、事件の真相を知るわけでもなく、また事件の真相を探るべき如何なる情報も持ち合わせているわけではないが、実行犯として出頭・自首してきた40代の無職男・小泉毅と称する男の、警察発表の自白情報だけで、この事件の真相が解明されたとは、とても思えない。何故、警察やマスコミは、事件の背後関係の分析、追求をあっさりと放棄し、事件の幕引きに、言い換えれば事件の揉み消しに躍起になっているのだろうか。小泉政権以後、警察もマスコミも、一部の政治家かその周辺に集うグループの管理下にあるように見える。おそらく、この事件を契機に、マスコミの「年金問題報道」は急速にしぼんでいくのではなかろうか。前経団連会長で、トヨタ相談役の奥田某が、厚生労働省のある懇談会で、マスコミの「年金バッシング」に触れて、マスコミへの報復の意味から、「これ以上、マスコミが、年金バッシングを続けると、広告を取りやめるかも……」と脅迫的発言を繰り返したことと、元厚生事務次官を次々と殺傷した、このテロ事件そのものというよりも、このテロ事件の処理の仕方は、何処かで連動しているのかもしれない、という予感がする。というわけで、多分、これから、年金問題に関する厚労省元次官や年金課長の経験者たちからの証言や内部情報の暴露もなくなるだろう。もちろん、元社会保険庁職員による内部からの告発・暴露も、これからは激減していくだろう。それだけのメッセージが、このテロ事件の処理の仕方を通して、年金問題の当事者や関係者達には、確実に届けられていてるはずである。今回のテロ事件における「女性」をも巻き込んだ残虐な殺し方を見ると、確かに政治的、思想的背景を持っている右翼や左翼の過激派の一部がそれに加担しているとは思えないわけで、あくまでも、年金問題とは無縁と思われる女性をも「メッタ刺し」にするという、この残虐な殺し方の象徴的意味は、年金問題の当事者や関係者達への「脅迫」や「恐怖」にあったと思われる。




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