文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

保守論壇からマンガ右翼を追放せよ(笑)。

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清水正・山下聖美・山崎行太郎」文学講座が10月から再開・スタートする。北千住・読売文化センターの「清水正・山下聖美・山崎行太郎」文学講座の第二期は、10月から、木曜日、午後7時開始で、再開する予定だ。テーマは「マンガ……」。参加希望者は→03−3870−2061まで。小生の担当は、12月の予定で、小生担当講座のテーマは「マンガは戦争をどう描いたか?」。第一回は「小林秀雄満洲体験と田河水泡の『のらくろ』」、第二回は「小林よしのりの政治マンガ『ゴーマニズム宣言』と『マンガ右翼』の起源と終焉」を予定している。他には「手塚治虫ドストエフスキー」「つげ義春」など。ところで、話は変わるが、小生が「マンガ右翼」と呼び捨てにしている小林よしのりだが、一見華やかに言論活動を展開しているように見えるのだが、ここへ来て、小林よしのりをめぐる保守論壇の空気が、俄に一変しつつあるように見受けられるが、小生の錯覚だろうか。「正論」10月号に、小林よしのりの「パール判決書の意味を歪める学者たちの知的不誠実」というタイトルだけは立派だが、中身はいかにも漫画的というしかないような凡庸な作文が掲載され、それに歩調を合わせるかのように「公安のスパイ」(笑)という噂の八木秀次が、同じ「正論」10月号誌上で小林よしのり擁護の論陣を張っており、また別のところでは宮崎哲弥が、これまた小林よしのり擁護のエッセイを書いているらしく、それらの情報を整理していていくと「小林よしのり、只今絶好調」という印象だが、肝心の『パール真論』(小学館)が、本屋の店頭に平積みされているのを見ると「初刷」のままだし、さらに「売れている……」と小林よしのり自身が宣伝している『誇りある沖縄へ』だが、これまた「初刷」のまま店頭にうず高く積まれたままだし、さらに今月号(11月号)の「正論」を手に取ると、なんと、「小林よしのり批判」の評論が二つも掲載されているではないか。「売り上げが命」のマンガ右翼・小林よしのりにとって、本は売れていないし、保守論壇雑誌での「小林よしのり批判」は各方面で活発に展開されているし、それらを見ると、いよいよ年貢の納め時か、という感想を持つのだが、要するに「マンガ右翼・小林よしのり包囲網」は、佐藤優や小生によってだけではなく、また小林よしのりの論敵たる西部邁中島岳志よってだけではなく、保守論壇の多くの人々によって、「マンガ右翼は保守論壇の恥」「保守論壇からマンガ右翼を追放せよ」とでも言うかのように、じわじわと形成されつつあるというのが現状のようなのであるが、はたして実際はどうなのであろうか。

●マンガは何を語ったか


清水正 山下聖美 山崎行太郎


田河水泡のらくろ』から手塚治虫罪と罰』、浦沢直樹『MONSTER』など、昭和から現代の漫画家の深層心理、歴史的背景を読み解きます。


●第2・4木曜
19:00〜20:30


●3か月 6回
14,490円


●受講参加希望者は → 北千住・読売文化センター 北千住駅ビル 9F
03−3870−2061 まで。(一回だけの受講も可。)