文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

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先週号の「スパ(SPA)」で佐藤優が、小林よしのりに宣戦布告か?

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小林よしのりが「SAPIO」で、これまでにも何回か、「沖縄集団自決裁判」をめぐって、佐藤優のことを、揶揄しつつ批判していたが、佐藤優は、終始、沈黙を守り、無反応であったが、今回は違ったらしく、珍しく佐藤優が、「SPA」の「インテリジェンス人生相談」の欄を使って、と言ってもギャグの体裁をとりながらではあるが、小林よしのりとわかる方法で、かなり厳しく批判している。小林よしのりは、一方では、パール判事問題をめぐって、西部邁等と激しい論戦を展開しているようだが、この論戦には八木秀次牛村圭宮崎哲弥等も参戦しつつあるらしいが、要するに、小林よしのりをめぐる情勢が、これまでの小林よしのりの一人勝ち的情勢から、ここへきて一挙に流動化しつつあるようだ。つまり、一見、小林よしのりが優勢に見えるが、蓋を開けてみると、意外や意外、小林よしのり的マンガ右翼、マンガ保守の時代が、終焉を迎えつつあるというのが、実情のようだ。八木秀次牛村圭らが、小林よしのりの応援団というのが、まさしくそれを象徴している。いずれにしろ、佐藤優小林よしのり批判は、決定的な意味を持っているのではないかと推察する。僕は、「パール判事問題」をめぐって小林よしのりに対抗している西部邁等の肩をもつつもりはないが、要するに、小林よしのりというギャグ漫画家をここまで増長させ、論壇内外の言説を荒廃させるきっかけを作ったのは元はといえば西部邁等であって、小林よしのり西部邁は似た者同士であって、今や、ともに消え去るべき運命にあると思うが、いずれにしろ、小林よしのりが、パール論争をきっかけに、あれだ「売り上げ」にこだわり、「売れるから正義である」という妄言を繰り返してきた「小林よしのりの本」が、まったく売れていないらしいという現実が露呈しつつあることが示すように、小林よしのりそのものが「落ち目」になりつつあることは明らかである。佐藤優小林よしのり批判は、「落ち目」の小林よしのりを襲った「弱り目にたたり目」(?)ということだろうか。いずれにせよ、マンガ右翼、マンガ保守・小林よしのりだけではなく、そういう小林よしのりを、馬鹿と知りつつ論壇遊泳術の一環として不当に持ち上げ、論壇のスター扱いしてきた西部邁、あるいは未だにマンガ右翼・小林よしのりにゴマスリすれば、ゴーマニズム宣言で絶賛され、それをきっかけに論壇のスターになれるのではないか……とマンガ的妄想をする牛村圭八木秀次等、その他小林よしのりマンガ雑誌わしズム」等の周辺に群がることを恥とも思わないらしい似非インテリ等、つまりマンガ右翼的「花の応援団」の面々は、ともに、消え去る運命にあることを、そろそろ自覚した方がいい。雁首を揃えて、打ち首の時を待っていろ……と言うのは、冗談であるが。ところで、話は変わるが、「やく・みつる」って漫画家がいるが、何を勘違いしているのか知らないが、この漫画家のセンセイは、いつのまにか文化人気取りで、朝青龍や亀田一家を叩きまくっているが、いい加減にしろ、と申し上げたい。日本人の平均的な知性と感覚では、「やく・みつる」センセイ程度の知能を、「阿呆」と呼ぶのである。




相談者 大林わるのり(ペンネーム) 55歳


わしは、もともとギャグ漫画家から出発した。
ある日、漫画に政治問題をとりいれたら、面白いように売れるようになった。
論壇にも影響をあたえるようになった。
誰もがわしの前にひれふすようになった。
実にいい気持ちだった。

ただ最近、少し様子がおかしくなってきた。
前と同じようにノリノリ気分で最高の作品を
描いているつもりなのだが、売れ行きが落ちている。
論壇やアカデミズムの大御所や若造を
わしが一喝すれば黙るので、敵はいないはずだ。
それに以前に比べ、編集者がわしから距離を置いているような気がする。
わしの力を恐れる悪魔たちが連携して謀略を組んでいるのかもしれない。
是が非でも現在の影響力をわしは維持したいのだが、うまい方法を教えてくれ。

(「SPA」より)