文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

小林秀雄と大江健三郎について話します。……北千住読売文化センターにて。

四月から始まっている文学講座「宮沢賢治から大江健三郎まで 涙と笑いの名作劇場」(読売日本テレビ文化センター北千住)だが、いよいよ僕の番が、やってきたようだ。来週金曜日、午前10時30分開始。来週のテーマは、「小林秀雄 色男の苦悩、三角関係の果てに……」ということで、批評家・小林秀雄が、どのような家族関係、恋愛関係、友人関係等の複雑怪奇な「葛藤とジレンマ」の中から、誕生していくかを、伝記的な材料を元に話す予定だ。父、母、妹……のドラマ。中原中也大岡昇平富永太郎河上徹太郎……のドラマ。そして長谷川泰子という中原中也の女との不倫、同棲、家出……のドラマ。あるいは中野重治正宗白鳥……等の論争相手たちとの人間ドラマ……。小林秀雄の批評は、こうした様々な「人間ドラマ」の中から生まれてきたのであって、単なる頭脳明晰な秀才が頭の中で作り出した観念細工ではないということを明らかにしてみたい。次に二回目は、6月20日金曜日で、テーマは「大江健三郎 ノーベル賞作家の知られざる真実」というわけで、大江健三郎と沖縄問題を中心に、曽野綾子の『ある神話の背景』などと絡めながら、高校時代に大江健三郎文学の虜なって以来、大江健三郎を追い続けてきた立場から、「何故、大江健三郎ノーベル賞作家まで上り詰めたのか?」「ライバル江藤淳との出会いと決別は?」「三島由紀夫は、実は大江健三郎ノーベル賞受賞を予言していた?」「大江健三郎こそ右翼民族過激派のテロリストの思想心情を一番深く理解している、と三島由紀夫は絶賛した?」ということ等について、大江健三郎を政治的立場から批判・罵倒するのではなく、一人の芸術家、つまり作家としての大江健三郎について、その文学的秘密を話そうと思っている。一回だけの特別聴講も可能らしいので、聴講希望の方は、「読売日本テレビ文化センター北千住」(03−3870−2061)まで、お問い合わせいただきたい。場所は、北千住駅ビルの中にあり、たしか「10F」あたりだったように思う。

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山崎行太郎文学講座。
6月6日 小林秀雄 色男の苦悩、三角関係の果てに
6月20日 大江健三郎 ノーベル賞作家の知られざる真実

●北千住・文学講座・受講生募集(途中からも可。割引あり。)
宮沢賢治から大江健三郎まで 涙と笑いの名作劇場」(読売日本テレビ文化センター北千住)


★講座「宮沢賢治から大江健三郎まで 涙と笑いの名作劇場」(読売日本テレビ文化センター北千住)
隔週。金曜日10時半から。
日程は以下のような感じです。


4月4日 ドストエフスキー 人間の心の中は神と悪魔の戦場だ
4月18日 宮沢賢治 世界級の不思議作家、天才か変人か
5月16日 夏目漱石 坊っちゃんは女嫌い?
5月30日 樋口一葉 本当はしたたかだった明治の女
6月6日 小林秀雄 色男の苦悩、三角関係の果てに
6月20日 大江健三郎 ノーベル賞作家の知られざる真実


ドストエフスキー宮沢賢治清水正先生(日大芸術学部教授)
夏目漱石樋口一葉は山下聖美先生(日大芸術学部専任講師)
小林秀雄大江健三郎山崎行太郎先生(日大芸術学部講師、文芸評論家)です。


興味のある方、お問い合わせは
03−3870−2061
読売日本テレビ文化センター北千住