「アエラ」記者よ、もっと真面目に歴史の勉強しなさい。
朝日新聞社発行の「アエラ」に、「沖縄集団自決事件を現場検証する」という、どちらかと言えば保守論壇よりの内容の、つまり朝日新聞本誌の主張とは少し違う内容の記事が掲載されているらしいということで、一部のネツト右翼や保守論壇では、それを朝日新聞の「内ゲバ」とかなんとか大騒ぎしているが、是非とも読んでみたいと思っていたのだが、一昨日、「週刊金曜日」での石山久男氏との対談の折、その話をしたところ、編集長が、すぐにコピーをとってくれたので、やつと読むことが出来たというわけだ。一部のネツト右翼や保守論壇の面々が大喜びするように、ほぼ秦郁彦等の記事や論文をそのまま追跡したかのような記事で、明らかに最近の保守論壇の風潮に迎合しただけの中身で、秦郁彦や渡部昇一等と同様に、ろくに『ある神話の背景』や『沖縄ノート』などの問題になってる原典の文章も読まずに書いただろうということがミエミエで、思考力不足と勉強不足か露呈したものだつた。この記者が、おそらく僕が、11月末から12月頃に掛けてブログや「月刊日本」等に書いてきた一連の「沖縄集団自決裁判」批判記事を読まずに、保守論壇に蔓延している、一見するといかにも学問的で実証的であるかのような印象を与える主張を鵜呑みにして書いただろうということは、充分に推測できる。今頃、この記者は、曽野綾子が沈黙していることを考慮するまでもなく、大恥というか冷や汗をかいているはずである。(この稿続く)