文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

小谷野敦よ、逃げるなよ…(笑)。

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小谷野敦って、顔に似つかわしく、卑怯な奴らしく、もう形勢不利と見て、さつさと、逃げるつもりらしい。あれだけの啖呵を切っておいて、そそくさと逃げるなんて、やはり茨城あたりの百姓のセガレらしい振る舞いである。水戸藩にゆかりのある日本人なら、潔く玉砕しろよ、と僕は思うのだが、「東大博士課程修了」が唯一の自慢の「学者崩れ」には、それが出来ないらしい。意地汚く生き延びることこそ「水戸学」の精神だと錯覚しているらしい。まったく逃げ足の速い、哀れな男である。普通なら、闘いはこれからだろう。ゲスな大衆の期待を、そんなにあっさりと裏切るなよ。小谷野は、今日のブログに、こんなことを書いている、「どうせ佐藤優は私が何を言っても抗議などしてこないのだろうから、本当のことを言えば、あれはロシヤのスパイである。ただし、日本の外交官として諜報活動もしているから、正確にいえば二重スパイである。」と。事実がどうであれ、「東大大学院博士課程修了」の男がマジで言うセリフか、コレ。アジア大学か帝京大学卒の男(スミマセン?)だって、こんな拙劣な発言はしないだろう。まったく気の毒な奴としかいいようがない。「奴は工作員だ…」「奴は売国奴だ…」と得意げに言うことが趣味の「ネット右翼」(クライン孝子?)以下の低レベルの「妄想論」「陰謀論」である。佐藤優が「ロシアのスパイ」だったり「ダブル・スパイ」だと言うなら、小谷野よ、オマイは何処のスパイなのかね…(笑)。それにしても、小谷野が、佐藤優批判を、日本の中のロシア派、つまりロシア文学研究者やロシア関係の専門家たちへの批判という当たり触りのない「一般論」に摩り替えようとしていることからも、また「佐藤優二重スパイ論」も、柏崎竜一の「佐藤批判」(「諸君!」)の引用・パクリであることからも、わかるように、小谷野が正面からの論争を回避して、ひたすら「幕引き」と「逃げ道」を模索していることは明らかだ。小谷野は、「天皇制を廃止して共和制になるとファシズムになる」と言う佐藤優説を批判・罵倒した[ファシズム論」や、南北朝正閨問題を含む佐藤優天皇論」の矛盾を追及した大川周明論、あるいは自他共に認める左翼系メディアである「週刊金曜日」が右翼・佐藤優に連載させている問題等で勝負すべきだったろう。何故なら、小谷野自身が、それらの問題で論争を仕掛けたのだから…。佐藤優を「みのもんた」みたいなものだろうと罵倒し、言論界の「佐藤優ブーム」を「言論キム・イルソン状態」と「アエラ」のコメントで批判し、なぜ「アエラ」の大鹿記者に抗議して、オレ(小谷野)に直接抗議しないのかと挑発した事実を、まさか忘れたわけではないだろう。今回の問題は、亀山郁夫沼野充義、あるいは小森陽一米原万理等、要するにロシア文学者やロシア文化研究者たちとは関係ないだろう。いずれにしろ、これで小谷野敦という男が、論争など出来ない、口先ばかりのヘタレ野郎であることが証明された。ついでに言っておくが、小谷野には、本格的な政治思想論争や文学論争なんかよりも、原卓也夫人やその妹がどうしたこうしたとか、福永武彦夫人は誰の妹だとかなんとかいう下世話なシモネタ的な話がよく似合うよ。





小谷野敦ブログ http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20070525

2007-05-25 仕方がない
 どうせ佐藤優は私が何を言っても抗議などしてこないのだろうから、本当のことを言えば、あれはロシヤのスパイである。ただし、日本の外交官として諜報活動もしているから、正確にいえば二重スパイである。

 私は「レザノフ復権への疑問」という文章を書いたことがある(『なぜ悪人を殺してはいけないのか』)。レザノフは、文化年間、日本に開国を求めに来て断られ、腹癒せに部下に命じて樺太南部と択捉島を襲撃させた男である。その後、シベリアで死んだが、皇帝の命令もなしに日本を襲撃したというので、部下たちは処罰された。レザノフもまた悪人扱いされてきたが、その復権が進んでいるという。これをロシヤ文化研究者の中村喜和が好意的に紹介していたので、日本を襲撃した男を礼賛するとはおかしいだろう、と書いたのだが、これはささやかな「ロシヤ派」の策動のひとつである。

 ソ連は解体してロシヤになったが、その本質たる帝国主義的なあり方は、帝政ロシヤの時代から変わっていない。そして今、帝政時代への郷愁がロシヤに復活しつつある。もちろんそれはギリシャ正教も含む。のみならず、マルクス主義への郷愁すらあって、それが渾然一体となっている。

 日本は米国の同盟国だが、もちろんロシヤ派は、日本とロシヤを同盟させたい。なぜなら、そうすればロシヤ語のできるロシヤ派にとって大いなる利益になるからである。たとえば米原万里がそうである。盛んに米国の悪口を言い、申し訳程度にロシヤのことも言う。あるいは小森陽一がそうである。何しろチェコスロヴァキアで育ってうまく日本語ができなかったルサンチマンがある。そして佐藤である。あるいは沼野充義もそうかもしれず、井上ひさしもそうだろう。この辺になると、旧左翼の、ソ連への幻想と郷愁が入り混じっている。

 ソ連時代から現在にいたるまで、ロシヤの策謀を指摘し続けてきたのは、中川八洋である。中川もまた尊皇家では人後に落ちないが、正直者だから策謀は弄しないので、言っていることは正しい。

 佐藤の言論活動は、日本人にロシヤへの関心を増大させ、来るべき日露同盟への道を敷いているのである。その場合、天皇はかえって、帝政への郷愁をもつロシヤ人にとって都合がいい。ロシヤにしても、日本と同盟できれば、経済的支援がバカにならないから、実はすごくありがたい。そりゃ、日露同盟ができれば、北方領土くらい返すだろう。

 要するにそれだけの話で、佐藤はロシヤに騙されているわけでも何でもないのだよ。まあせいぜい、若者は将来に備えてロシヤ語の勉強でもしておくといいかもしれない。

 (小谷野敦

 今度東京外語大学長になった亀山郁夫ってのもロシヤ派だな。あまり出来の良くない本で大仏次郎賞貰ったのも、井上ひさしの徳か。以前学長をしていた原卓也の娘はキリスト教伝道者になって、無神論者の原卓也が嘆いていたと島田裕己が書いていたのだが(実名は出さず)、実は原夫人というのは福永武彦夫人(池澤夏樹の母じゃないほう)の妹で、福永は夫人の影響で晩年キリスト教徒になっているから、母方の影響、大であろう。