文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

「秀和システム」から『丸山真男の思想がわかる本』が刊行。著者は田中宏和氏。彼はブログの世界ではちょっと有名人らしい…(笑)。僕の『小林秀雄の批評がわかる本』や中沢新一の『柳田国男の民俗学がわかる本』も同じシリーズで近刊…。

今やネットやブログは無視し得ない情報・学問・思想のメディアになりつつあるが、またまた新人が、ブログからデビューしたようだ。僕も時々覗いていたことがあるが、『世に倦む日々』(http://critic3.exblog.jp/6344013)とかいうブログの主催者で、“thessalonike”と名乗っていた田中宏和氏が、「秀和システム」(http://www.shuwasystem.co.jp/cgi-bin/detail.cgi?isbn=978-4-7980-1560-6)から『丸山真男の思想がわかる本』を刊行して、一部で話題になっている。田中氏は、以前、「「Stop The Koizumi」ブロガー同盟」とかなんとかいう運動を展開して、途中で解散、脱落(?)などで、いろいろと毀誉褒貶のある人らしいが、彼は一方では、丸山真男に関するかんなり大真面目なホームページを運営していた。僕も、丸山真男を、大学の講義や小林秀雄との比較の上で読んでいるので、しばしばお世話になった。その「丸山真男専門のホームページ」が編集者の目にとまったのだろう。今回、めでたく「丸山真男の解説入門書」で、デビューしたというわけだ。実は、僕も、このシリーズで、『小林秀雄の批評がわかる本』を依頼されたので、近く刊行することになっている。他には、中沢新一の『柳田國男民俗学がわかる本』がまもなく刊行されるはずである。いずれにしろ、最近は『きっこの日記』をはじめとして、ブログやネットから出版メディア界への進出は珍しくないが、学問や思想の世界にまでそれが広がっていくということは、注目していいだろう。新聞やアカデミズムも、ブログやネットを無視し得ない時代に突入しつつあるというのが現状だろう。まずは、田中氏の本を手にとり、読んでみていただきたい。「これなら、オレにもできるのではないか・・・」と思う人がいるかもしれない。むろん、そう思うのが自然である。今こそ、学問や言論の原点に立ちかえって、テレビや新聞で、素人以下の駄弁を弄して、権力に迎合し、甘い汁を吸っている、いわゆる「自称専門家」たちに、一泡吹かせてやるべき時だろう。

秀和システム  http://www.shuwasystem.co.jp/cgi-bin/detail.cgi?isbn=978-4-7980-1560-6
■「世に倦む日々」http://critic3.exblog.jp/6344013
■書籍の注文…http://www.cbook24.com/bm_detail.asp?sku=9784798015606






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