文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

第二回「植草冤罪事件」公判での詳しい内容が、公判傍聴者の報告でわかってきた。

繰り返しになる部分もあるが、植草裁判の第二回公判での「裁判官と目撃証人」とのやり取りが面白い。是非、熟読の上で、「植草事件」とは何であるを、自己責任において読解していただきたい。さて、植草事件とは表裏の関係にある「本間愛人官舎同棲事件」の方に目を転じてみると、なんと永田町界隈では、「本間正明税調会長辞任」で大騒ぎのようだ。今更と思わないでもないが、それにしても本間なんて三流の学者に洗脳され、挙句は屋台骨まで食い尽くされ、今や「愛人官舎同棲スキャンダル」という史上最低のスキャンダルと共に政権そのものが風前の灯になっている「小泉・安倍一派」の頭の悪さ、政治感覚の欠如こそ問題だろう。本間という三流学者が、どうやって政権に食い込み、どういう手法で政権中枢を壟断してきたかは、この「愛人官舎同棲スキャンダル」が象徴的に物語っているだろう。税調を、財務省主導から首相直轄へという政界工作や、竹中以来の反官僚的な経済政策を推し進めながら、その裏では、大蔵・財務官僚と本間・竹中一派との「癒着」と「裏取引」、そして「密談」「談合」があったということだろう。いずれにしろ、強引に続投が決定していたはずの石弘光前税調会長を引き摺り降ろし、人間的に怪しいことが解っていたにも関わらず、敢えて本間正明を後釜に押し上げた安部の思惑って何だったのだろう。その背後に動いているものは何か。安倍って経済などチンプンカンプンの低脳の馬鹿だから、この人事の裏には、安倍以外の人物の策謀があったはずだろう。塩崎? 塩崎だけじゃないだろう。誰だろうとかまわないが、野次馬としては、なかなか面白い展開になってきたとでも言っておこう。これで、本間あたりが主導してきた「法人税減税案」はお蔵入りかな。ちなみに、僕は、昨夜は永田町の某所で、佐藤優を講師とする勉強会に出席していたが、そこに、小沢一郎が、京都あたりの某宗教教団の幹部と密会中という情報が飛び込んできた。小沢も、最後の決戦を前に「神頼み」になったのか。それとも、政権奪取のウルトラCでも画策中なのか。というわけで、安倍政権は早くも「北京ダック」化ではなく、「レームダック」化しつつあり、永田町界隈では、すでにポスト安倍を語り始めているようだが、はたしてどうなるのだろう。それとも、安倍ちゃん、ここで形勢逆転の一発、かますかな。と思っていたら、またまたキム・ジョンイルが核実験再開だとか……。もうその手は桑名のハマグリよ。てなもんで、施工クン、後方支援活動、頑張ってね(笑)。
●本間キャンダルと税調人事→http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061222-00000014-mai-pol





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●以下は、「植草裁判」の傍聴報告、最新版です。是非、ご一読ください。

お陰さまで傍聴券は5枚取れまして、しっかり
傍聴してきました。以下その速報です。この情報は
誰からのものかを特定しないのであれば、どこに転載して
もらっても結構です。

裁判裁判官 神坂尚
裁判官   宮本聡
裁判官   大村るい
検察官   小出幹、山崎文子、森田秀人、上山晶子
H18年特(わ)第4205号


12月20日東京地裁で10:00より植草一秀氏の公判がありました。今回は、目撃証人という人(検察側の証人で名前は我々には明かしませんでした)の証言です。何と、彼は車両内で植草氏を捕まえたのは私服だったと証言しました。まさか警官だったとは言いませんでしたが、暗にそれに近い表現で、本音がぽろりと出たのではないでしょうか。車両前方に座っていたそうで、その人がすぐに駆けつけて来て植草氏のネクタイをつかみ連行したのだそう。彼もその人は一般人ではないと感じたのではないでしょうか。「私服」発言を検察側も一切否定していませんから、認めたという可能性もあります。

本日の証言の前に、蒲田警察署で6〜7時間、検察でも4回も行ったそうで十分の特訓を受けたのでしょう。さすが検察の質問には途切れなく見事な受け答えをしていました。これだけ長い時間、検察・警察と会話をしていると、植草氏を捕まえた男が、一般人ではなく、私服警官であったということは、何度も話に出てきたのでしょう。それが極秘事項であったのだということを、この証人は知りながら、ついうっかり話してしまったと想像されます。実際、この証人は3時間もの間、信じられないほどの速さで、流れるような受け答えでした。何度も裁判を傍聴している人も、こんな証人見たこと無いと言っていました。その膨大な答えの中に、極秘事項がうっかり紛れ込んでいた。人間ってそんなものですね。

前回の手鏡事件でも2人〜3人もの私服警官が、最初から逮捕の目的で尾行しておりました。今回も、女子高生に扮した女性と供に、チャンスを待っていたとしても不思議ではありません。むしろまたかと思うほうが自然です。

証人は、自分の前の女性は制服を着ていたから女子高生だと思ったと発言。16〜17歳に思えたのだそう。痴漢を行ったのは40歳くらいの男で、上下スーツを着て、ネクタイを締めていて、酔ってはいなかった。

車内は、混雑はしていたが、隣の人とぶつかるほどではなかった。座席は全部埋まっていた。

自分はオレンジ色のラインが入った黒いリュックを背負っていた。

この証人は事件を目撃し、すぐに渡辺誠という友達にメールを送ったそうで、そのメールが証拠物件として提出されていました。長いメールで、何回かスクロールがしてあって、
その写真が何枚か出されていたのですが、最初の画面でバッテリーが空になっていたのに、後の方ではバッテリーがフルになっていたのはおかしいと裁判官が質問した。これらの写真がねつ造だと感じたのだろう。証人は苦しい受け答えではあったが、充電器を借りて充電しながらスクロールしたのだという。スクロールというのは、そんなに電気を食うわけが無い。いろいろな画面をねつ造しているとこういうことは起きる。しかし、そういうねつ造をするときは、細心の注意を払ってやるべきなのに、こんなもの、ねつ造がばれたってどうってことはないという安心感から、検察官は好き放題のことをやる。

その男性とはどの位の割合でメールのやり取りをするのですかという問いに答えられなくて1週間に一回とか半年に一回とかですかという質問には、そうですと答えた。半年間もメールを出さないかもしれないような相手に、事件の直後メールを出すとはおかしいでしょう。送信メールが49/50となっているのに、受信メールは134/200となっているそうです。
これは何を意味するのでしょう。

証人 「女子高生と植草氏との距離が異常に近いなあと見ていまして、それほど密着する必要はない。距離に違和感を感じていた。彼は右側に重心がかかって不自然だと思った。彼の両手は前のほうに行っていた(つまり両手で触っていた)。だから痴漢をしていると思った。」
・・・
検察官 「その時点で(多分電車が品川駅を出たとき)痴漢を確認していたのですか」
証人   「確認していません」
検察官  「電車が品川駅を出たとき、あなたは何をしていたのですか」
証人   「中刷り広告を見たり、ぼーっとしていました」
検察官  「痴漢を目撃したのは、いつ頃からですか」
証人   「品川駅を出て、わりと直ぐ」
検察官  「なぜ痴漢に気付いたのですか。見落としていたというわけですか。」
証人   「ずっと見ていたというわけではありませんでしたから」
検察官  「そのとき彼は偶然触れたのですか。なぜ痴漢だとわかったのですか」
証人   「触っていたとき、スカートにくぼみのようなものがみえたからです」
検察官  「あなたの視力はいくらですか」
証人   「左が1.5,右が1.2です」
検察官  「そのときの電車の明るさはどうでしたか」
証人   「普通でした」
検察官  「あなたと女子高生の間に誰かいましたか」
証人   「女性が1人いました。自分の左斜め前にいました。その乗客は女性で、わり   と若い女性で、身長は160cmくらいでした。」
検察官  「服装はどうですか」
証人   「覚えていません。進行方向に対し、斜め45度くらいだったと思います」
検察官  「彼の左手がこしからおしりに触れていたと言いましたが、女性の乗客が立っ   ていたのに見えたのですか」
証人   「はい。見えました。女性は私の真正面に立っていたわけではないので見えま   した。」
検察官   「あなたの身長はいくらですか」
証人    「183cm、女性は160cm前後でした。女性の肩越しから見通せる位    置でした。」
――――――――――――――――――――――――
(このことに関連して、弁護士による反対尋問があった)
坂井弁護士  「あなたの右前方にいたという女性が、あなたには右肩を向けていたとい     うことですが、あなたとの距離はどのくらい離れていたのですか」
証人     「数十cmだったと思います」
(ここで実際に証人が示した位置を測定、証人のネクタイの位置から女性の肩の位置まで40cmであり、被害者女性と証人までの距離は77cmであることを確認)



彼は、目の前に植草氏がいた。彼は女子高生に体を密着させ、前
かがみだった。しかし、手に傘やかばんを持っていることは確認でき
なかった。前かがみで体を密着させていたが、頭は彼女からは離れ
ていた(そんな格好ができるのだろうか)。

そのときは、植草氏とは気がつかなかったが、友人がメールで、
あれは植草氏ではないかとメールで教えてくれたから、そうかなと
思い、ヤフーニュースで調べたら、載っていた。そこには顔写真は
載っていなかった。更に植草さんを支援するサイトも読んだ。しかし
そこでも植草氏の顔写真は載っていなかった(これも嘘ですね)。

自分の目の前にいた女子高生が、体を密着されて、前に逃げなかった
のかという質問に対し、前に動いたと思うと答えたのだが、では何歩
動いたのかという質問に、一歩も動いていないと訂正した。

被告人席に座っている植草氏を見て、その痴漢をしていた人に違いないか
という質問に対し、違いないと答えた。今のほうがやつれたとか、
やせたとかとの違いはないかとの追加質問に対しても全く違っていないと
答えた。しかし、逮捕前よりやせたのは一目瞭然なのに。

この証人の前方に女子高生が、電車の進行方向に向かって立っており、
その後ろに植草氏、さらにその後ろに母と子ども(小学校に入る前)が
いて、植草氏と証人の前にも女性が、電車の進行方向に向かって立っていた。

女子高生が「子どもがいる前で恥ずかしくないのですか」と発言している
のを彼は聞いたと言う。しかし、自分の後ろに植草氏がいて、さらにその
うしろに子どもがいたのだが、その子どもが痴漢を目撃したのをどうやって
確認したというのだろう。

この証人は植草氏が2分間触っていたと証言。しかし、スカートの上から
触っていたと証言した。

次回は1月25日午前10時 青木という人の証人尋問なのだそうです。女性の下着に被告の衣服の繊維が付いているかどうかを鑑定した人の尋問を行うという話をしていた。これが青木氏かどうかは不明。

(続)