文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

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稲田朋美が麻生支持に転向?


稲田朋美とは、某所で、一度だけ会って立ち話をし、名刺交換をしたことがある。議員になるちょっと前であった。話していてこの人は出来るなと思い、僕としても保守陣営の弁護士として様々な裁判闘争等で活躍する稲田朋美に期待していたのだが、昨夏の郵政解散で、その稲田さんが、小泉一派が仕掛けた「刺客」として突然立候補し、予想外に小選挙区で当選、その後は新人議員としても小泉・安倍系の新人グループの中核として各メディアにまで登場して活躍するのを見て、この人への関心を失った。失望したからだ。


所詮、この人も、「権力や金銭に弱い経済保守、経済右翼」にすぎないなーと思ったからである。雑誌「正論」での勇ましい安倍マンセー論文にも落胆した。特に小泉改革を盲目的に絶賛するようなレベルの経済音痴ぶりにはあきれてしまった。というわけで、あるルートから「稲田朋美後援会」への入会を誘われたが、そのまま保留にしてあった。


さて、稲田朋美の今回の麻生支持への転向だが、この安倍から麻生への乗り換えにどんな政治的な意味があるのか、まだ明らかではないが、つまり偽装転向の可能性も否定できないが、たとえその可能性があったとしても、この転向の意味は小さくないだろうと思う。もしこの転向が偽装転向で、安倍・麻生間の密約の上での名義の「貸し借り」にすぎないとしても、この転向の意味は小さくない。


もし、偽装転向で、名義の貸し借りに過ぎないとしたら、稲田朋美の政治生命も保守派弁護士としての意味もなくなるだろう。というわけで、稲田朋美のこの転向は、稲田朋美にとっては勿論のことだが、安倍政権の今後、あるいは反小泉・安倍グループの今後の動向にとっても重要な意味を持っているはずだ。


余談だが、僕は、以前、クライン孝子というドイツ在住の馬鹿女(笑)が、小生を相手に「裁判云々…」「友人の弁護士に相談している…」とか言い始めた時、クライン孝子が言う「友人の弁護士」は稲田ではないかと、その可能性も否定できないなー、と思ったものである。つまり、僕が、稲田朋美を警戒し始めた根拠は、小泉・安倍マンセー発言だけではなく、小泉・安倍一派の仕掛ける言論操作やそれと連動した裁判による言論弾圧闘争の手先として動いているのではないかと思い始めたからである。


さて、今回の転向で、稲田の政治的位置はどうなるのか。なぜ、稲田は、この微妙な政治的転換期に、安倍から麻生へ転向するという暴挙に出たのか。まだ、僕にはわからない。しかし、いずれにしろ、稲田朋美という政治家が、平凡なゴマスリとヨイショしか能のない三流政治家でないことだけは確かなようである。というわけで、この転向を確認した時点で、僕は、「稲田朋美後援会」に加入することにした。

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