講談社児童文学新人賞受賞作「天山の巫女ソニン」をよろしく。
僕が、「朝日カルチャーセンター(立川)」の「小説講座」を三田の先輩作家・高橋昌男氏から受けついたのは、もう何年前のことになるだろうか。つい昨日のことのようでもあるが、指折り数えて見ると、もうかなりの年数が経っている。そのの間には、いろいろのことがあったが、実は、今週の月曜日に、教室の後で、部屋を出ようとすると入り口に顔見知りの女性が立っている。
以前、僕の教室の生徒だった女性で、その頃、「北日本文学新人賞」を受賞した女性であった。どうしたのかな、と思っていると、なんと、手に豪華な新著(処女作)を持っている。
女性の名前は「菅野雪虫」(かんの・ゆきむし)さんである。今年、「講談社児童文学新人賞」を受賞し、その作品が講談社からめでたく本になったと言う。作品の中味は、ファンタジーもので、僕にはよく理解できないが、最近の若い世代には人気のあるジャンルらしい。なにはともあれ、おめでたい話である。
僕の教室にも、才能豊かな、優秀な生徒は少なくないのだが、それが一人前の作家として本格的にデビューするというのはなかなか難しいようだ。とりわけ、最近は、出版社や編集者の側に、「若さ」や「新奇さ」を売り物にする傾向が強いので、どちらかというと高齢者中心で、平凡な人生を送ってきた人が多いぼくの教室の生徒達には、「世に出る」ことは難しい。ちなみに、菅野雪虫さんは、まだ30代で、これからが楽しみだ。第二作、第三作にも期待したい。
いずれにしろ、ぼくの教室にいたことのある人が、講談社という一流の文藝出版社から本を出せたという話は、本当にうれしい。是非、本屋で手にとって見てほしい。そして気に入ったら買ってもらえると、尚うれしい。
↑ 「テボドン発射を、『シメシメ、これで大丈夫だ…』とほくそ笑んでいる安倍晋三はゴメンだ」 と思う人はクリックしましょう。
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