文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

検察は小泉竹中の力の衰えを待っていたのかな?


●「きっこ」さんの予測どおりに、村上ファンドの村上某が逮捕されたようだ。まずはメデタシ、メデタシである。しかしこの問題はここで終わるわけではない。ホリエモンに続いて村上ファンドが逮捕と言うことは、次ぎは誰か。次ぎは、おそらく日本振興銀行のキムラ某ではなかろうかという噂がチラホラ、あるとかないとか。


ただ、予定外だったのは、村上某が、当然のことだが逮捕を見越したうえで、検察との何等かの取引を匂わせるかのような、全面降伏の記者会見を開いたことだろう。


この記者会見における謝罪発言、株屋稼業引退宣言は、いったいなにを意味するのか。後見人であり資金提供者である宮内オリックス・オーナー(「規制改革・民間開放推進会議」の宮内義彦議長・オリックス会長)や、政権中枢からサポートトしつづけた竹中一派、あるいは親密な関係にあると噂される日銀総裁の福井某等からの圧力がかかつたのか。


あるいは、支援者や資金提供者、あるいは小泉・竹中政権中枢などへ「累が及ぶ」ことを配慮して、「トカゲのシッポ斬り」の「シッポ」役を、自ら進んで引きうけたということか。あっさりと罪を認め、引退宣言までするという、あのカツコいい記者会見の演出には明らかに仕掛けがある。


さて、問題は、検察の動きである。検察は、なぜ、今、動いたのか、ということだ。そしてこの村上ファンド逮捕騒動の影で、ポスト小泉の有力候補と言われている安倍の怪しい動きだ。


小泉は、「政治状況が変わった」の一言を理由に、国会の会期延長をあっさりと断念し、「共謀法」「教育基本法改正」等の重要法案を野ざらしのままに放り出そうとしている。一方で安倍は、「再チャレンジ議員連盟」を立ち上げると同時に、その宣伝広報と称して、各テレビをハシゴして、テレビに出まくっているらしい。


安部のテレビ出演と村上ファンド逮捕騒動は、ぴたりと重なっている。これは何を意味しているのか。知っている人がいたら、教えてね・・・(笑)。






「日刊ゲンダイ」から。
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◆ 検察は小泉竹中の力の衰えを待っていた ◆

 実際のところ、検察はもっと早く村上ファンドを摘発したかったのではないか。ライブドアの不正情報が検察にたくさん寄せられていたのと同様に、村上ファンドに関するインサイダー疑惑だって寄せられていたはずだ。それが株式市場というものだ。
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asahi.com」から・・・「規制改革・民間開放推進会議宮内義彦議長(オリックス会長)」について。
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政府の規制改革・民間開放推進会議宮内義彦議長(オリックス会長)が同ファンド設立の際に出資するなど、村上代表との関係が指摘されていることについては、中馬行革担当相が「どこに出資するかは自由でしょうし、それと政府の改革関係の座長をしてきたこととは全然関係ない」と述べた。
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